アークトセカの育て方

アークトセカの花

1.アークトセカの基本情報

アークトセカについて見ていきましょう!

アークトセカの基本情報
■科 目:キク科
■分 類:常緑宿根草
■学 名:Arctotheca calendula
■別 名:ワタゲハナグルマ、西洋タンポポ
■花言葉:神託 愛の神託
■開花期:夏(5~11月)

アークトセカの花苗や種が買えるお店

アークトセカを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

アークトセカは、温暖な地域なら5月~12月上旬まで花が咲き続け、グランドカバーとしても利用できるため、人気のお花です。

2.アークトセカの特徴

特徴

アークトセカは、南アフリカのケープ地方原産の多年草です。別名はワタゲハナグルマと言い、その名の通り綿毛に包まれた花がガーベラに似ていることから付けられました。
アークトセカは、茎の長さが15cmほどと短いのが特徴で、タンポポと同じく葉は地面に対して放射線状に伸びていきます。
開花期が長いこともあり、グラウンドカバーとしても利用されています。
1980年代からは日本各地で自生するようになり、アークトセカは「西洋タンポポ」の名でも広く知られています。
アークトセカを購入したい場合は、園芸店で購入するだけでなく河川敷や公園等でも簡単に手に入れることが可能です。

育て方のポイント

アークトセカは観賞用として世界各地で栽培されている花で、育て方のポイントは日光がよく当たる場所に置くことです。
比較的乾燥している場所にも適応する能力があるので、水やりは週2回程度でも良くて手間がかからない植物です。
南アフリカ原産の植物なので、寒さに弱い特徴があります。冬場は鉢植え・庭植えのどちらも根の周辺にビニールを張って、霜と積雪対策をするようにしてください。

3.アークトセカの育て方

育て方

アークトセカを栽培する方法は、庭植え・鉢植えのどちらでも可能です。

庭植え

アークトセカを庭植えする場合は、常に太陽に当たる場所に植えるのが理想です。特に西側の場所だと午後の日差しを浴びることが出来ます。
アークトセカを土に直接植えると、地面の硬さによっては根をしっかりと張れないケースもあります。もし、庭の地面が浅い場合は、盛り土をした専用コーナーを設けて、そこでアークセトカを育てるようにしてください。
この時、腐葉土だけで盛り土をすると雨で土が流される恐れがあるので、上に芝生を敷くといいでしょう。

鉢植え

アークトセカを鉢植えする場合は、浅いプランターの底に玉石を敷いた後、赤土と腐葉土を混ぜてからアークトセカを植えていきます。
この時、根がしっかりと深い位置まで埋まるように、穴を掘ってから植えるようにしましょう。1株だけでなく、数株同じプランターに植える場合は、6cmほど間隔をあけて、アークトセカの葉が重なり合わないようにすることが大切です。

4.アークトセカの手入れ

水やり

水やり

アークセトカは園芸用植物の中では、比較的手間を掛けなくても育つ丈夫な植物です。南アフリカのケープ地方を原産としているため、サボテンと同じように茎と葉に水を貯える機能を有していて、水やりは週2回でも十分です。

追肥

アークトセカは非常に繁殖力が高く、どのような環境下でも適合できる性質なので追肥は特に必要ではありません。栽培に使用しているのが腐葉土なら、土に含まれている栄養素だけで生育していくことは可能です。追肥をするのは株分け後の時のみで、固形タイプではなく液体タイプのものを使用してください。あとは土が常に湿っている状態をキープしていけば、翌年には立派に生育します。

増やし方

アークトセカを増やしていく場合は、毎年3月中旬~4月上旬に掛けて花を咲かせた時に、開花から約5日で花がら摘みをすると、子房に栄養をしっかりと行きわたらせて増やしていくことが出来ます。
増やし方としては、株分けをするのが簡単な方法です。アークトセカの場合、地下茎が横に広がって個体を増やしていきます。9月~10月に植え替えをする際に株分けをして翌年の開花に備えると良いでしょう。
なお、株分け後は根の成長が未発達な状態で安定しないので、必ずプランターに入れて育てるようにしてください。

5.アークトセカに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

アークトセカは高い繁殖力と丈夫な性質を持っているため、苦手にしている主な病気はありません。

主な害虫

花を付ける3月中旬~4月上旬は、茎と花弁にアブラムシが発生します。
アブラムシは、アークトセカが枯れる原因にはなりませんが、葉と茎を食べて繁殖するので光合成の妨げになる恐れがあり、見つけ次第駆除するのが賢明です。
アークトセカにつく害虫駆除に用いる薬は、散布可能な液体が理想的です。アルカリ溶剤系の駆除薬であれば、土が酸性化する危険もなく安全に使用することが出来ます。駆除薬を散布する時は、アブラムシが付着している箇所に集中できるように霧吹きを使いましょう。

枯れる原因

アークトセカが病気や害虫の影響以外で枯れる原因は、水のやりすぎと寒さが考えられます。アークトセカは根と茎に水を貯える機能を有しているので、許容範囲以上の水分があると根腐れを起こしてしまいます。与え過ぎるよりも、乾燥状態のままにしておく方が良い環境といえます。

アークトセカは高温には強いのですが、低温には非常に弱いのが特徴です。気温が10℃を下回ると葉が萎れてしまうので、冬から春咲きに掛けてはビニールを被せるか室内で保管をして、低温から守るようにすれば枯れることはありません。

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