クリサンセマムの育て方

クリサンセマム

1.クリサンセマムの基本情報

クリサンセマムについて見ていきましょう!

クリサンセマムの基本情報
■科 目:キク科
■分 類:秋まき一年草
■学 名:Leucanthemum paludosum/ Coleostephus myconis
■別 名:ノースポール、ムルチコーレ
■花言葉:誠実、高潔
■開花期:春(12~6月)

クリサンセマムの鉢植えや苗が買えるお店

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2.クリサンセマムの特徴

特徴

クリサンセマムは、「キク属」という意味ですが、園芸分野では、白い花の「パルドサム種」と、黄色い花の「ムルチコーレ種」が、古い属名の「クリサンセマム」という名前で主に流通しています。

パルドサム種は、北アフリカ原産で耐寒性が強く、別名でノースポールとも呼ばれています。
ムルチコーレ種は、アルジェリア原産で耐寒性はやや弱く、冬は霜よけが必要です。
どちらも秋まき一年草で、草丈は10~20㎝になり、花径は2~3㎝程度ですが、花期が少し異なります。

クリサンセマムは、丈夫で育てやすく、開花期も長いのでおすすめの花です。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。

3.クリサンセマムの育て方

育て方

クリサンセマムは、日当たりと水はけの良い場所で育てます。
多湿には弱いので、風通しを良くして、株が蒸れないように管理します。
パルドサム種は耐寒性が強い品種ですが、寒さが厳しいときは霜よけを施し、鉢植えは軒下などに移動します。
ムルチコーレ種は、耐寒性が弱いので、霜よけを施します。

苗は、秋になると園芸店やホームセンターなどで市販されますので、これを植え付けると簡単です。
10月~12月頃が植え付けの適期です。ポット苗は、根鉢を崩さないでそのまま植え付けます。

庭植えの場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
植え付けの2週間前に、庭土を掘り起こして苦土石灰を混ぜておきます。
植え付け1週間前になったら腐葉土や堆肥を混ぜ込み、緩効性化成肥料を施します。
株間は、20~25cmほど空けておくと株の蒸れを防ぐことができます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、川砂1などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。
鉢は、日当たりのよい場所で管理します。

種から育てる場合は、9月~10月頃に種をまきます。
育苗箱などに種まき用土を入れ、種が重ならないようにばらまきにします。
土は軽く被せて、霧吹きなどで水を与え、乾燥しないようにして日陰で管理します。
発芽したら間引きを行い、本葉が2~3枚になったら育苗ポットに移植します。
苗の本葉が4~5枚になったら庭や鉢に植え付けます。
ムルチコーレ種は、本葉が6~8枚になったら育苗ポットに移植し、翌年の3月に庭や鉢に植え付けます。

4.クリサンセマムの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげますが、多湿にならないように注意します。
庭植えの場合は、水やりの必要は特にありません。

追肥

植え付け時に、元肥として緩効性化成肥料を施します。
花が咲いている期間は、月に1~2回、薄めた液体肥料を施します。

花がら摘み

花を長く楽しむために、終わった花は花茎の根元から切り取ります。
枯れた花を残しておくと、種を作る方に栄養が取られてしまいます。
株が大きく伸びてきたら、株全体を半分程度まで切り戻すと、新しい茎が伸びてきて再び花を咲かせます。

増やし方

パルドサム種、ムルチコーレ種とも、種まきで増やすことができます。
また、パルドサム種は挿し木でも増やすことができます。
挿し木は、枝を6~7cmほど切り取り、下の葉を取り除いて、水揚げをしてから赤玉土に挿します。

植え替え

夏に枯れる一年草ですので、植え替えの必要はありません。

5.クリサンセマムに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

枯れる原因

ムルチコーレ種は、多湿に特に弱い植物ですので注意します。
風通しをよくして灰色かび病を予防し、水の与え過ぎによる根腐れにも注意します。

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