1.カルミアの基本情報
カルミアについて見ていきましょう!
■分 類:常緑低木
■原 産:北アメリカ
■学 名:Kalmia latifolia
■別 名:アメリカシャクナゲ、マウンテンローレル
■花言葉:大志を抱く
■開花期:5月~6月
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2.カルミアの特徴
カルミアは、北アメリカ原産のツツジ科カルミア属の常緑低木です。金平糖(こんぺいとう)のような形をしたつぼみが特徴的で、パラソル上の花が開きます。
別名アメリカシャクナゲと呼ばれ、日本からアメリカに寄贈したサクラのお礼として贈られたと言われています。
- 日当たりのよい場所で育てる。
- 真夏の直射日光や西日は避ける。
- 弱酸性(pH5.0~6.0)の土を好む。
- 10月頃につぼみが見え始めたら摘蕾するとよい。
3.カルミアの育て方
苗からの育て方
春ごろから苗木が出回るので入手して育てます。
▼良いもの
・枝が太くしっかりとしているもの
・葉の色が濃く、ツヤがあるもの
・つぼみが多くついているもの
場所 | 日当たりのよい場所に置く。真夏の直射日光や西日は避ける。 |
用土 | 弱酸性(pH5.0~6.0)の土を好むので、赤玉土(小)4、鹿沼土2、ピートモス3、バーミキュライト1の配合土など。 |
元肥 | 緩効性肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりのよい場所。真夏の直射日光や西日は避ける。 |
土壌 | 水はけのよい腐植質に富んだ弱酸性土壌(pH5.0~6.0) |
元肥 | 緩効性肥料 |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 深植えしないように注意して、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.カルミアの手入れ
▼水やりのタイミングは?
「土の表面が乾いたらたっぷり」を目安にします。過湿を嫌うので水のやり過ぎには注意しましょう。
▼水やりの方法と注意点は?
花や葉に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花や葉に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
花後の6月、9月、2月に有機固形肥料を置き肥します。
開花中に咲き終わった花は、花茎の基部からひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
花つきがよすぎると株が疲弊して翌年に花が少なくなってしまうことがあるので、花芽が多くつきすぎたら、つぼみを1/3~半分くらい摘み取っておくとよいでしょう。
鉢植えなら2~3年に1回は、ひと回り大きな鉢に植えかえましょう。葉が小さくなったり葉色が悪かったりする場合は、根詰まりを起こしているので、植えかえのサインです。
5.カルミアに発生する病気と害虫
主な病気
▼症状
糸状菌(カビの仲間)によって起こる病気で、葉に小さな褐色の病斑ができ、症状が進むと黒褐色の斑点が広がって葉が枯れたり落葉します。
▼発生時期
春から秋の多湿期
▼予防と対策
- 予防するには、株間を広くとったり剪定をして風通しをよくしておきます。
- 菌は患部や土壌中に生き残るので、侵された部分はすぐに取り除いてゴミとして処分します。
- 土を専用の薬剤で殺菌します。
主な害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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