1.サンダーソニアの基本情報
サンダーソニアについて見ていきましょう!
■分 類:春植え球根
■原 産:南アフリカ
■学 名:Sandersonia aurantiaca
■別 名:チャイニーズランタン、クリスマスベルズ
■花言葉:福音、祝福
■開花期:6月~7月
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2.サンダーソニアの特徴
サンダーソニアは南アフリカ原産の春植え球根です。黄金色のベル型のユニークな花を下垂させて咲きます。
草丈1m以下で、一株あたり10~20個もの花が咲き、1花の寿命は開花から10日ほどです。
- 球根はV字型をしており、それぞれの先端に芽があるので折らないように注意して、横に寝かせて植えつける。
- 日当たりと風通しのよい場所で、やや乾燥気味に育てる。
- 夏は西日を避けて、雨の当たらない半日陰で管理する。
- 秋になって葉が枯れたら水やりを止めて、球根を掘り上げて貯蔵する。
3.サンダーソニアの育て方

球根からの育て方
鉢 | 6号鉢に2~3球が目安 |
用土 | 赤玉土(小)6、腐葉土2、川砂2の配合土など |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
植える深さ | 5cmくらい |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを穴の上に置きます。
- 鉢底石を均等に薄く敷きます。
- 用土を入れます。土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように高さを調整します。
- 球根はV字型をしており、それぞれの先端に芽があるので折らないように注意して、横に寝かせて植えつけます。
- 鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。
場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
土壌 | 水はけがよく、肥沃で腐植質に富んだ土壌を好む |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
植えつけ | 深さ5~10cm、間隔15cm |
- 球根を植える2週間くらい前から、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておきます。堆肥や腐葉土を混ぜ、元肥として緩効性化成肥料を加えます。
- 球根はV字型をしており、それぞれの先端に芽があるので折らないように注意して、横に寝かせて植えつけます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.サンダーソニアの手入れ

▼水やりのタイミングは?
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。ただし、過湿に弱いので乾かし気味に管理して、水のやり過ぎには注意します。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
肥料はそれほど必要ありません。4~6月に、液肥を月2回ほど与えます。
サンダーソニアの茎は細いため、4~6月頃になって草丈が伸びてきたら、倒れないように支柱を立てるとよいでしょう。
夏の高温多湿を嫌うので、梅雨の長雨は避けて、風通しのよい半日陰で育てます。
開花中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
花が終わっても、葉や茎は球根に栄養をおくるために必要なので、切らずに残しておきます。
秋になって葉が枯れたら水やりを止めて、球根を掘り上げて、日陰で乾燥させます。そして、少し湿らせたピートモスとともにビニール袋の中に入れて10℃以下の場所で凍らせないように貯蔵します。
鉢植えにしている場合は、球根を掘り上げないで、鉢ごと室内で春まで保管しても構いません。
秋に地上部が枯れてから球根を掘り上げると、子球ができていることがあります。
すぐに分球して貯蔵してもよいですし、そのまま貯蔵して春の植えつけ時に分球しても構いません。
5.サンダーソニアに発生する病気と害虫

主な病気
▼症状
花、つぼみ、葉、茎などが、水に染みたように柔らかくなって褐色します。症状が進むと、灰色のかびが全体に広がって腐ります。かびの胞子は空中に飛び散り、さまざまな植物に伝染します。
▼発生時期
真夏を除いて、早春~晩秋(3~8月、9~11月)
▼予防と対策
- 普段から、花がらや枯れ葉をこまめに取り除きましょう。
- 水やりは、葉や花に水がかからないように株元にやるようにしましょう。
- 密植はしないで、風通しを良くして、蒸れを防ぎましょう。
- いったん病気に侵された株はもとには戻らないので、侵された部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。
主な害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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