1.アメリカンブルーの基本情報
アメリカンブルーについて見ていきましょう!
■分 類:非耐寒性多年草
■原 産:中南米
■学 名:Evolvulus pilosus
■別 名:エボルブルス
■花言葉:あふれる思い、清潔
■開花期:6~10月
アメリカンブルーの鉢植えや苗が買えるお店
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花屋やネットで購入できます。
2.アメリカンブルーの特徴
アメリカンブルーは、北アメリカ~アルゼンチンに分布するヒルガオ科の多年草です。
真夏の酷暑にも負けず、初夏~秋まで、アサガオを小さくしたような青い小花を次々と咲かせます。アサガオと同じで午前中に花が開き、午後になると閉じる性質を持ちます。
半つる性で垂れ下がるのでハンギングバスケットや花壇の縁取りに最適です。
- 日当たりと水はけのよい場所で育てる。
- 寒さに弱いので、冬は室内の日当たりのよい窓辺で管理する。
- 多湿に弱いので、水の与えすぎによる根腐れに注意する。
- 5~9月に追肥として、薄めた液肥を月に2~3回ほど与える。
- 摘心をして、わき芽を伸ばして枝数を増やすと株姿がよくなる。
3.アメリカンブルーの育て方
苗からの育て方
春~初夏に苗が流通するので購入して育てます。
▼良いもの
・株元がしっかりと安定しているもの
・節間がつまっているもの
・葉色がよく、黄変していないもの
・つぼみが沢山ついているもの
鉢 | 5号鉢に1株が目安 |
用土 | 赤玉土7:腐葉土3または、赤玉土7:ピートモス3の配合土など |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
土壌 | 水はけのよい土を好む |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
株間 | 20㎝ほど |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 株元を埋めるようにやや深植えして、軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.アメリカンブルーの手入れ
春~秋 | 日当たりと風通しのよい場所 |
冬越し | 日当たりのよい室内の窓辺 |
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
乾燥には強いですが、多湿には弱いので、水のやりすぎには注意しましょう。
冬は半休眠状態になるので、水やりは控えめにします。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
5~9月に、薄めた液肥を月に2~3回ほど与えます。
冬はとくに必要ありません。
草丈5~10cmくらいの時に摘心をして、わき芽を伸ばして枝数を増やすと株姿がよくなります。
開花中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
開花期間中に茎が伸びて株姿が乱れてきたら、その都度、好みの位置で切り戻せば、2週間ほどで再び開花します。
また、花後の11月頃に株を半分くらいに切り戻してから室内に取り込み、冬を越して5月頃になったらまた茎が伸びてくるので半分くらいに切り戻すとよいでしょう。
アメリカンブルーは生育旺盛なので、根詰まりする前に毎年植えかえしましょう。
伸びすぎた茎は半分くらいに切り戻して株姿を整えて、古土は1/3ほど落として古い根は切り詰めて、ひと回り大きな鉢に新しい用土で植えかえます。
- 若い茎の先端を7~10cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
- 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
- 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
- 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
- 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
- 湿らせた挿し芽用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、3~4週間したら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
- 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。
5.アメリカンブルーに発生する病気と害虫
主な病気
▼症状
花、つぼみ、葉、茎などが、水に染みたように柔らかくなって褐色します。症状が進むと、灰色のかびが全体に広がって腐ります。かびの胞子は空中に飛び散り、さまざまな植物に伝染します。
▼発生時期
真夏を除いて、早春~晩秋(3~8月、9~11月)
▼予防と対策
- 普段から、花がらや枯れ葉をこまめに取り除きましょう。
- 水やりは、葉や花に水がかからないように株元にやるようにしましょう。
- 密植はしないで、風通しを良くして、蒸れを防ぎましょう。
- いったん病気に侵された株はもとには戻らないので、侵された部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。
主な害虫
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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