グロキシニアの育て方

1.グロキシニアの基本情報

グロキシニアについて見ていきましょう!

グロキシニアの基本情報
■科 目:イワタバコ科
■分 類:非耐寒性多年草/春植え球根
■原 産:ブラジル
■学 名:Sinningia speciosa
■別 名:オオイワギリソウ、シンニンギア
■花言葉:美しい心、欲望
■開花期:6~10月

グロキシニアの鉢植えや苗が買えるお店

グロキシニアを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。

2.グロキシニアの特徴

グロキシニアはブラジル原産で、イワタバコ科の春植え球根です。

花はラッパ状でビロードのような艷やかな光沢をもっており、葉は肉厚で表裏に柔らかい短毛があります。

草丈は15~20cm程度で、花色は赤、紫、ピンク、白、複色など。一重咲きと八重咲きがあります。

育て方のポイント
  • 直射日光に当てると葉焼けを起こし、寒さにも弱いので、鉢植えで育てる。
  • 室内の明るい日陰か、レースのカーテン越しの光が当たる窓辺で管理する。
  • 冬は肥料と水やりを止めて休眠させ、4月に新しい用土で植え替える。
  • 球根は上部が隠れる程度の浅植えにする。

3.グロキシニアの育て方

育て方
開花株を購入する

4月頃から開花株が出回るので購入して育てます。

▼良いもの
・株全体が締まっていてグラつかないもの
・葉色がよく、葉数が多いもの
・花やつぼみが沢山ついているもの
・病斑や傷、縮れ、かすれがないもの

植えつけ、植え替え
適期:4月

グロキシニアは直射日光に当てると葉焼けを起こし、寒さにも弱いので、管理しやすい鉢植えで育てるのが一般的です。

鉢植えで育てる
育てる場所 室内の明るい日陰か、レースのカーテン越しの光が当たる窓辺
鉢の大きさ 5号鉢に1株が目安
用土 赤玉土5、腐葉土3、ピートモス2の配合土など
元肥 緩効性化成肥料
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を均等に薄く敷きます。
  3. 用土を入れます。土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように高さを調整します。
  4. 球根の上部が隠れる程度に浅く植えます。
  5. 鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。

4.グロキシニアの手入れ

水やり
水やり

▼水やりのタイミングは?

春から秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

花が終わって秋以降になると、地上部が枯れて休眠期に入っていくので、徐々に水やりを控えめにしていき、11月~3月は完全に水を切ります。3月下旬になったら水やりを再開します。

▼水やりの方法と注意点は?

花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

▼水を与えすぎると根腐れの原因に

土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。

根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。

追肥

春と秋の生育期間中に、薄い液肥を月2~3回ほど施します。

花がら摘み

開花中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧につけ根から切りとります。

しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。

また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。

冬越し~植え替え
  1. 花が終わって秋以降になると、地上部が枯れて休眠期に入っていきます。
  2. 徐々に水やりを控えめにしていき、11月~3月は完全に水やりを止めます。
  3. 枯葉を取り除いて、10℃以上の室内に置いて休眠させます。
  4. 3月下旬になったら水やりを再開します。
  5. 4月に入って発芽してきたら、球根を掘り上げて古土を落とし、新しい用土でひと回り大きな鉢に植え替えます。
分球
適期:4月

2~3年育てて大きくなった球根は、春の植え替え時に分球しましょう。

芽をつけてナイフで切り分け、切り口には雑菌が入らないように草木灰や殺菌剤をつけておくとよいでしょう。

葉挿し
適期:6~7月、9~10月

葉柄をつけて葉を切り取り、湿らせたバーミキュライトに葉をやや寝かせるようにして挿します。

乾燥させないように管理すると1ヶ月くらいで発根するので、鉢上げして育てます。

5.グロキシニアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

灰色かび病(ボトリチス病)

▼症状

花、つぼみ、葉、茎などが、水に染みたように柔らかくなって褐色します。症状が進むと、灰色のかびが全体に広がって腐ります。かびの胞子は空中に飛び散り、さまざまな植物に伝染します。

▼発生時期

真夏を除いて、早春~晩秋(3~8月、9~11月)

▼予防と対策

  • 普段から、花がらや枯れ葉をこまめに取り除きましょう。
  • 水やりは、葉や花に水がかからないように株元にやるようにしましょう。
  • 密植はしないで、風通しを良くして、蒸れを防ぎましょう。
  • いったん病気に侵された株はもとには戻らないので、侵された部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。

主な害虫

カイガラムシ

▼症状

貝殻に似た厚い殻をかぶった黒い虫が、葉茎に寄生して栄養を吸い取ります。

植物の生育が妨げられ、ひどいと枯死します。また、すす病を誘発します。

▼発生時期

一年中

▼予防と対策

  • 常に風通しをよくしておきます。
  • 成虫は厚い殻をかぶっており抵抗力が強いので、前もって薬剤で予防しておきます。
  • 幼虫の段階で見つけたら薬剤を散布します。
  • 成虫を見つけたらブラシなどで落として捕殺します。

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