トリトマの育て方

1.トリトマの基本情報

トリトマについて見ていきましょう!

トリトマの基本情報
■科 目:ツルボラン科(ユリ科)
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:南アフリカ
■学 名:Kniphofia
■別 名:クニフォフィア、シャグマユリ、トーチリリー
■花言葉:切実な思い
■開花期:6~10月

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2.トリトマの特徴

トリトマは、南アフリカ原産の多年草ですが、野生種の多くは標高1000m以上の高地に自生しているため、耐寒性が強いのが特徴です。

花茎をまっすぐに高く伸ばし、草丈は60cm~1.8mにもなります。オレンジや黄色の花が、下から順に咲き上がっていき、その様子が燃える「たいまつ(トーチ)」に似ていることから、トーチリリーとも呼ばれます。

育て方のポイント
  • 日当たりと水はけのよい場所で育てる。
  • 寒さには強いので、寒冷地以外なら防寒対策をしなくても越冬できる。
  • 大株に育つので、株間は50~60cm程度に広くとる。

3.トリトマの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:3~4月、9~10月
鉢植えの場合
用土 市販の草花用培養土か、
赤玉土4:腐葉土4:川砂2の配合土など
元肥 緩効性化成肥料
  1. 鉢底ネットを鉢穴の上に置き、鉢底石を敷き詰めます。
  2. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、苗を置きます。
  3. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  4. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
土壌 水はけのよい土
元肥 緩効性化成肥料
株間 50~60cm
  1. 苗を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておき、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 大株に育つので、株間は50~60cm程度とります。
  3. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  4. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.トリトマの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。冬は回数を控えめにします。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

鉢植えなら、開花中に緩効性化成肥料を定期的に置き肥するか、液肥を施します。

地植えなら、春と秋に株のまわりに化成肥料をまきます。

花がら摘み

花が先端まで咲き終わったら、花茎のつけ根から切り取ります。

また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。

植え替え
適期:3~4月、9~10月

数年は植えっぱなしでも構いませんが、株が混み合って生育が衰えてきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

株分け
適期:3~4月、9~10月

株を掘り上げて、1株に3~5芽がつくように分けて、それぞれ新しい用土で植えつけます。

5.トリトマに発生する病気と害虫

病気と害虫
アブラムシ

▼症状

緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。

▼発生時期

4~6月、9~10月がピーク

▼予防と対策

  • 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
  • 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
  • アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
  • 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。

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