ビオラの育て方

ビオラ

1.ビオラの基本情報

ビオラについて見ていきましょう!

ビオラの基本情報
■科 目:スミレ科
■分 類:秋まき一年草
■学 名:Viola
■別 名:小輪パンジー
■花言葉:私を想ってください、誠実、信頼
■開花期:早春(10~6月)

ビオラの鉢植えや苗が買えるお店

ビオラを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ビオラの特徴

特徴

パンジーとビオラは、スミレ科の春まき一年草で植物学的には同じ植物です。
もともとは多年草ですが、日本では夏越しが難しいため、一年草として扱われています。
園芸分野では慣習的に、花の大きい品種を「バンジー」、花の小さい品種を「ビオラ」と呼んでいます。

パンジーは、別名でサンシキスミレと呼ばれています。
パンジーは、花の直径が5cm以上で花数が少なく、ビオラは花の直径が4cm以下で花数が多いのが特徴です。
どちらも花色が豊富で、黄、赤、ピンク、白、オレンジ、青、紫、黒、複色などがあり、多くの改良品種が流通しています。

ビオラは、野生種に近いので強健であることも特徴で、パンジーとほぼ同じ方法で育てることができます。
開花期間が長く、病害虫にも比較的強いので、ガーデニング初心者向きの草花として人気があります。

育て方のポイント

日当たりと風通しのよい場所で育てます。
鉢植えは乾燥しやすいので、水切れに注意します。

3.ビオラの育て方

育て方

ビオラは、庭植植えでも鉢植えでも育てることができます。

ビオラは、10月頃から出回るポット苗を入手して植え付けると簡単です。
苗の植え付けは、10月~11月が適期です。市販の苗は、葉色がよく、茎のしっかりとしたものを選びます。

庭植えの場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
用土は、庭土に腐葉土や堆肥などすき込み、緩効性化成肥料を施してよく耕します。
株間は、15cm~20cmほどあけます。

鉢植えの場合は、ポット苗よりも一回り大きい鉢を選びます。
5号鉢(直径15cm)に1株が目安です。
用土は、市販の草花用培養土を利用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒5、腐葉土3、ピートモス2などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

鉢に植え付ける際は、鉢底石を敷いて水はけを良くしておきます。
購入したポット苗は、根鉢の土を軽くほぐしてから植え付けます。
戸外の日当たりの良い場所で管理し、霜が降りてきたら軒下に移動します。

種まきから育てる場合は、9月中旬~下旬に種まきをします。
育苗箱やピートバンなどに種が重ならないようにまき、発芽までは涼しい日陰で管理します。
本葉が2~3枚になったらポットに移植し、本葉が5~6枚になったら鉢などに植え付けます。

4.ビオラの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
冬場の水やりは、2~3日に1回、天気の良い午前中に株元に静かに与えます。
庭植えの場合は、植え付け後1~2週間は乾かないように水やりをします。その後はほとんど必要ありません。

追肥

用土には、あらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。
生育期間は、液体肥料を月に2~3回程度与えるか、固形肥料を月に1回施します。

花がら摘み

花びらが内側に萎れ始めたら、タネができる前にこまめに花がらを摘み取ります。
花茎の根元から摘み取り、他の花に栄養をまわします。

増やし方

種で増やすことができます。

植え替え

ビオラは一年草のため、植え替えの必要はありません。

5.ビオラに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、葉に小さな灰色の斑点ができ、しだいに拡大して病斑部が腐ってしまいます。
発病した部分は、すみやかに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫として、アブラムシやナメクジが発生します。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて、防除します。

ナメクジは、多湿を好み、新芽や若い葉を食害します。
日中は鉢底や落ち葉の下などに潜み、夜間に活動するので発見が困難です。
水の与え過ぎに注意し、風通しをよくして多湿環境にならないように気を付けます。

ビオラの育て方を読んだあなたにおすすめの記事:

ビオラ