1.シャクナゲの基本情報
シャクナゲについて見ていきましょう!
■分 類:常緑低木
■原 産:ヒマラヤ、中国、北アメリカ
■学 名:Rhododendron
■別 名:ロードデンドロン
■花言葉:荘厳
■開花期:4月~6月
シャクナゲの鉢植えや苗が買えるお店
シャクナゲを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。
2.シャクナゲの特徴
シャクナゲの種類は多岐にわたり、花の色も形も性質も様々あり、園芸品種は世界に4,000以上あるといいます。5~10cmほどの花が枝先に5~10個まとまって咲き、見ごたえのあるゴージャスな花木です。
- 午前中は日が当たり、午後は日陰になるような場所で育てる。
- 真夏の直射日光や西日は避ける。
- 水はけと水もちがよい酸性土(pH5.0~6.0)を好む。
- 10月頃につぼみが見え始めたら摘蕾するとよい。
3.シャクナゲの育て方

苗からの育て方
春ごろから苗木が出回るので入手して育てます。
▼良いもの
・枝が太くしっかりとしているもの
・枝数が多くバランスがよいもの
・葉に厚みがあって色が濃く、ツヤがあるもの
・つぼみが多くついているもの
場所 | 西日が当たらない半日陰に置く |
用土 | 酸性土(pH5.0~6.0)を好むので、赤玉土小粒4、酸度未調整ピートモス3、鹿沼土小粒2、バーミキュライト1の配合土など |
元肥 | 有機肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 西日が当たらない半日陰 |
土壌 | 水はけがよく、腐植質に富んだ酸性土壌(pH5.0~6.0) |
元肥 | 有機肥料 |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 深植えしないように注意して、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.シャクナゲの手入れ

▼水やりのタイミングは?
「土の表面が乾いたらたっぷりと」を目安にします。
▼水やりの方法と注意点は?
花や葉に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花や葉に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
花後の6月、9月、2月に有機固形肥料を置き肥します。
こんもりとした樹形に整えるために、芽かきを行ってたくさんの枝を出させましょう。
花が咲かず、1本の枝から1つの新芽しか出ていない場合は、芽がやわらかいうちになるべく早く、つけ根から芽をかき取ります。そうすると、複数のわき芽が出てくるようになります。
開花中に咲き終わった花は、花茎の基部からひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
花つきがよすぎると株が疲弊して翌年に花が少なくなってしまうことがあるので、花芽が多くつきすぎたら、つぼみを1/3~半分くらい摘み取っておくとよいでしょう。
鉢植えなら2~3年に1回は、ひと回り大きな鉢に植えかえましょう。葉が小さくなったり葉色が悪かったりする場合は、根詰まりを起こしているので、植えかえのサインです。
5.シャクナゲに発生する病気と害虫

主な病気
▼症状
糸状菌(カビの仲間)によって起こる病気で、葉に小さな褐色の病斑ができ、症状が進むと黒褐色の斑点が広がって葉が枯れたり落葉します。
▼発生時期
春から秋の多湿期
▼予防と対策
- 予防するには、株間を広くとったり剪定をして風通しをよくしておきます。
- 菌は患部や土壌中に生き残るので、侵された部分はすぐに取り除いてゴミとして処分します。
- 土を専用の薬剤で殺菌します。
主な害虫
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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