1.ボロニアの基本情報
ボロニアについて見ていきましょう!
■分 類:半耐寒性常緑低木
■原 産:オーストラリア
■学 名:Boronia
■別 名:ボローニア
■花言葉:打てば響く
■開花期:3~5月
ボロニアの鉢植えや苗が買えるお店
ボロニアを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
2.ボロニアの特徴
ボロニアは、オーストラリア原産でミカン科ボロニア属の常緑低木です。ミカン科なので爽やかな柑橘系の香りがします。
開花期は3~5月で、星形や釣鐘形の愛らしい花を、細い茎にたくさん咲かせます。
日本の冬の寒さや、夏の高温多湿を嫌うので、管理しやすい鉢植えで育てるのが一般的です。
- 四季を通して、鉢植えの管理場所に注意する。
- 生長が早いので、根詰まりを起こす前に、ひと回り大きな鉢に植えかえる。
- 花後に半分くらいの高さで切り戻して蒸れを防ぐ。
- 過湿を嫌い、乾燥にも弱いので、水やりには注意する。
3.ボロニアの育て方

3月頃から、園芸店やホームセンターなどに開花株が出回ります。
▼良いもの
・枝ぶりが太くてしっかりしているもの。
・つぼみが多くついているもの。
11月中旬~3月末(冬越し) | 【室内】暖房していない日当たりのよい窓辺 |
7月~9月中旬(夏越し) | 【戸外】雨のかからない半日陰、西日は避ける |
上記以外の春と秋(生長期) | 【戸外】日当たりと風通しのよい所 |
ボロニアは生長が早いので、根詰まりを起こす前に、ひと回り大きな鉢に植えかえましょう。
お店で購入した株の場合、小さな鉢で育てられている場合が多いので、購入後なるべく早く、根鉢を「崩さず」に植えかえましょう。
自分で栽培した株の場合、毎年1回植えかえましょう。根鉢を少し「崩して」、古土を少し落としてから植えかえます。
用土:鹿沼土5・ピートモス3・パーライト2
元肥:緩効性化成肥料
- 鉢の大きさは、いまの株が入っているものよりも、ひと回り大きなものを選びます。
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、株を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて株を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
4.ボロニアの手入れ

▼水やりのタイミングは?
「土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。
過湿を嫌いますが乾燥にも弱いので、適切な管理を心がけましょう。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
元肥として、緩効性化成肥料を施します。
追肥として、4月~6月、9月~10月に、液肥を2週間に1回ほど与えます。
梅雨時期の蒸れを予防するために、花が終わったら、樹高の半分くらいの位置で切り戻して、樹形を整えます。
- 若い枝の先端を5~6cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
- 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
- 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
- 切り口を、水の入った容器に30分ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
- 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
- 湿らせた挿し木用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、3~4週間したら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
- 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して日当たりのよい場所で育てます。
5.ボロニアに発生する病気と害虫

主な病気
特にかかりやすい病気はありませんが、水のやりすぎによる根腐れに注意します。
主な害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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