コルチカムの育て方

1.コルチカムの基本情報

コルチカムについて見ていきましょう!

コルチカムの基本情報
■科 目:イヌサフラン科(ユリ科)
■分 類:耐寒性夏~秋植え球根
■原 産:ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
■学 名:Colchicum spp.
■別 名:イヌサフラン、アキズイセン
■花言葉:永遠、悔いなき青春
■開花期:9~10月

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2.コルチカムの特徴

コルチカムは、ヨーロッパから北アフリカ、西アジアなどに分布するイヌサフラン科イヌサフラン属(コルチカム属)の球根植物です。

サフランに似た花を咲かせるので「イヌサフラン」とも呼ばれ、1つの球根に2~6輪の花を咲かせます。

日当たりのよい窓辺に置いておけば、土や水がなくても球根から花が咲きます。

育て方の流れ
7~8月 球根の購入
8~9月 植えつけ
9~10月 開花
12月 発根
2~3月 葉が出るので追肥
6月 葉が枯れたら掘り上げて保存

3.コルチカムの育て方

育て方

球根からの育て方

球根の植えつけ
適期:8~9月
鉢植えの場合
育てる場所:日当たりのよい場所
鉢の大きさ:5~6号鉢に1球
用 土 例:赤玉土5、腐葉土3、川砂2
元   肥:緩効性化成肥料
植える深さ:球根上部が地表すれすれになるくらい浅く
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度に入れます。
  3. 用土を入れて球根を植えます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように高さを調整します。
  5. 鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。
地植えの場合
場所:日当たりと水はけのよい場所
元肥:緩効性化成肥料
間隔:15~20cm
深さ:やや浅植えで5~6cm
  1. 球根を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておきます。堆肥や腐葉土を混ぜ、緩効性化成肥料を加えます。
  2. 植え穴を掘って、やや浅く球根を植えつけ、たっぷりと水を与えます。

4.コルチカムの手入れ

水やり
肥料

元肥として、緩効性化成肥料を施します。

2~3月に葉が出てきたら、薄い液肥を月1~2回くらい施します。

水やり
鉢植えの場合

やや乾燥を好むので、土の表面が完全に乾いたら与えます。

6月中旬ごろから休眠期に入るので、水やりはしません。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。自然に雨が降れば十分です。

掘り上げ、保管、分球
適期:6月中旬ごろ葉が半分枯れてきたら

地植えは、3~4年は植えっぱなしでも大丈夫です。鉢植えは、毎年掘り上げて乾燥保存するか、水をやらないで鉢ごと乾燥させます。

葉が枯れたら水やりを止めて、球根を掘り上げて乾燥させ、風通しのよい日陰に置いて保存しましょう。植えつけの時期になったら、手で分球してから植えつけます。

空気栽培

コルチカムは大きな球根に蓄えた養分によって、土や水がなくても開花します。

日当たりのよい窓辺に置きましょう。乾燥してきた場合は、霧吹きで湿らす程度に水を与えます。

翌年も花を楽しむためには、花後に土に植えて養分を蓄えさせる必要があります。

5.コルチカムに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

白絹病・菌核病

▼症状

茎の途中に白い網状のかびが広がって、茎が褐色~黒色に変色して枯死します。

▼発生時期

6~8月

▼予防と対策

菌核は次の植物に伝染していくので、被害にあったすべての株を抜き取り、焼却処分します。また、菌核は土の中で生き続けているので、株の処分後ただちに土壌殺菌剤を散布します。

主な害虫

ネダニ

▼症状

体長1ミリ以下のダニの仲間です。土の中で根が食害されることで、生育が妨げられます。

▼予防と対策

球根を植えつける前や、掘り上げて保管する際に、薬剤で殺菌消毒して防除します。

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