1.ブルビネラの基本情報
ブルビネラについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性多年草(秋植え球根)
■原 産:南アフリカ、ニュージーランド
■学 名:Bulbinella
■別 名:キャットテール
■花言葉:右往左往、休息
■開花期:3~4月
2.ブルビネラの特徴
ブルビネラは、南アフリカ、ニュージーランドに分布するツルボラン科ブルビネラ属の多年草です。根は乾燥に強く掘り上げて保管できるので、園芸では球根植物として扱われるのが一般的です。
秋に植えつけると、まもなく葉が出てきて長い花茎を伸ばし、3~4月に開花します。夏には地上部を枯らして休眠状態になります。
寒さには比較的強く、マイナス5℃までなら耐えられます。夏の高温期には、庭に植えたままにしておくと腐りやすいので、6月ごろに葉が枯れはじめたら掘り上げて、乾燥したバーミキュライトなどに埋めて、秋まで涼しい場所で保管します。
- 日当たりがよく水はけのよい場所で育てる。
- 耐寒性はあるが、霜よけなどの簡単な対策をすると安心。
- 夏は休眠期に入るので、鉢植えならそのまま乾燥させて、庭植えなら球根を掘り上げて、秋まで涼しい場所で保管する。
3.ブルビネラの育て方
苗からの育て方
鉢 | 5~6号鉢に1球が目安 |
用土 | 市販の草花用培養土や、赤玉土7:腐葉土3の配合土など |
覆土 | 根(球根)を植えつける場合は、 頭が地面すれすれになるくらいの浅植え |
- 鉢底ネットを鉢穴の上に置き、鉢底石を薄く敷き詰めます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
土壌 | 水はけのよい土 |
株間 | 20~30cm程度 |
覆土 | 根(球根)を植えつける場合は、2~3cm程度 |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ブルビネラの手入れ
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。花後に葉が枯れてきたら徐々に水やりの回数を減らしていき、6月以降の休眠期には水を与えません。
▼水やりの方法と注意点は?
鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。
11月~2月の生長期に、置き肥を月1回施します。さらに12月~1月に、液肥を月2~3回施します。開花したら肥料は与えません。
花が終わったら、花茎を根元から切り取ります。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
鉢植えの場合は、葉が枯れはじめたらそのまま乾燥させて、秋まで涼しい場所で保管します。
地植えの場合は、植えたままにしておくと夏の高温期に腐りやすいので、6月になって葉が枯れはじめたら掘り上げて、乾燥したバーミキュライトなどに埋めて、秋まで涼しい場所で保管します。
芽数が混み合ってくると生育が衰えるので、1~2年に1回、古い土を落としてひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。
株分けは、乾燥状態の株を、好みの大きさに割って植えつけます。
5.ブルビネラに発生する病気と害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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