球根アイリスの育て方

球根アイリス

1.球根アイリスの基本情報

球根アイリスについて見ていきましょう!

球根アイリスの基本情報
■科 目:アヤメ科
■分 類:秋植え球根
■学 名:Iris×hollandica
■別 名:イリス、オランダアヤメ
■花言葉:使命、伝令、伝言、優雅
■開花期:春(4~5月)

球根アイリスの鉢植えや苗が買えるお店

球根アイリスを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.球根アイリスの特徴

特徴

球根アイリスは、アヤメ科アヤメ属のなかで球根を持つものを総称して「球根アイリス」と呼んでいます。
オランダで品種改良されたダッチアイリスが代表的で、イングリッシュアイリス、スパニッシュアイリスなどもあります。
草丈は60~80cmで、花色は黄、白、青、紫などがあり、複色花もあります。
耐寒性が強く、12~1月の寒さに当たることで花芽が分化し、4月頃に鮮やかな色の花を咲かせます。
球根アイリスは、栽培難度も比較的低く、初心者でも育てることができる植物です。

育て方のポイント

日当たりと水はけのよいところで育てます。

3.球根アイリスの育て方

育て方

鉢植えの場合は、日当たりの良い戸外で管理し、梅雨や秋の長雨の時は、雨に当たらない場所に移動させます。
冬は、低温に当てる必要があるため、霜の降りない軒先などで管理します。
冬の間も水を与えますが、土が凍結すると球根が枯れてしまうので注意します。

球根の植え付け時期は、10月~11月が適期です。
アイリス類は連作を嫌うので、前年に植えた場所に植え付けしないようにします。

庭植えの場合は、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜて良く耕しておきます。
掘り出した用土に腐葉土を3割ほどすき込み、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
球根は10cmほどの深さに植え、球根3個分ぐらいの土を被せます。
植付け間隔は、10~15cmにし、植え付け後はたっぷりと水を与えます。

鉢植えの場合は、深めの鉢を用意し、5号鉢に3球を目安に植え付けます。
深さは、球根の頭が隠れる程度にして、1cmぐらいの土を被せます。
用土は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性化成肥料を元肥として施します。
植え付け後はたっぷりと水を与え、日当たりのよい場所で管理します。

4.球根アイリスの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。
庭植えの場合は、自然の雨で足ります。
6月頃になると葉が枯れて休眠するので、休眠中の水やりは必要ありません。
冬も水を切らさないように注意します。

追肥

春から開花までは、月に1~2回、液体肥料を与えます。
肥料を与え過ぎると株が腐りやすくなるので、多肥は禁物です。

花がら摘み

花が咲き終わったら、早めに花茎を切り取り、球根を育てるようにします。

増やし方

分球して増やすことができます。
6月頃に葉が枯れてきたら、葉をつけたまま掘り上げて、軒先などに吊るして乾燥させます。
その後、葉を短く切って網袋などに入れて、植え付け時まで保管しておきます。
保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、毎年植え替えをします。
庭植えの場合は、3~4年に1回程度、分球を兼ねて植え替えをします。

5.球根アイリスに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、白絹病があります。
発病すると、土の表面や株元が白い糸状のもので覆われ、放置すると株や茎が腐ってやがて枯れてしまいます。
治療することができないので、発病した株は抜き取って撤去処分します。
水はけを良くして、風通しの良い場所で管理して病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシがあげられます。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

球根アイリスの育て方を読んだあなたにおすすめの記事:

球根アイリス