カラーの育て方

カラー

1.カラーの基本情報

カラーについて見ていきましょう!

カラーの基本情報
■科 目:サトイモ科
■分 類:春植え球根
■学 名:Zantedeschia
■別 名:オランダカイウ
■花言葉:華麗なる美、乙女のしとやかさ、清浄
■開花期:初夏(5~7月)

カラーの鉢植えや苗が買えるお店

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2.カラーの特徴

特徴

カラーは、南アフリカ原産の多年草で、ミズバショウのような筒状の花と大きな葉が特徴となっています。
花にように見える部分は、仏炎芭(ぶつえんほう)と呼ばれているもので、本当の花はその中にあります。
カラーは切り花としても人気が高く、花色も豊富で、赤、オレンジ、ピンク、黄、白、紫などがあります。
園芸的には、「畑地性」と「湿地性」の2つのタイプに大別され、栽培が簡単な畑地性タイプの人気が高くなっています。

育て方のポイント

畑地性タイプは、日当たりと水はけの良い場所で育てます。

3.カラーの育て方

育て方

■畑地性タイプ
植え付け時期は、気温が安定する4月中旬~5月上旬が適期です。
庭植えの場合は、日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所を選びます。
用土に腐葉土などをすき込み、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
球根を植え付ける深さは、球根の大きさの2倍(5~6cm)になるようにします。
真夏の時期は、高温多湿に弱いため日除けを施します。
冬は休眠期に入りますので、地上部が完全に枯れたら球根を掘り上げて、気温5℃以上の凍らない場所で管理します。

鉢植えの場合は、水はけの良い土を用意します。
用土を自分で作る場合は、赤玉土5、腐葉土3、川砂2などの割合で配合し、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
6号鉢(直径18cm)に球根2球を目安とし、球根の頭が土の表面から2~3cmの深さになるように土を被せます。
真夏の時期は、明るい日陰や半日陰の場所に移動させ、冬場は室内に取り込むと安心です。

■湿地性タイプ
植え付け時期は、3月中旬~4月下旬が適期です。
庭植えの場合は、高温多湿を好むので、日当たりの良い場所が適しています。
植え付ける深さは、土の表面から5cm程度にします。
冬に地上部が枯れて休眠したら、腐葉土などをかけてマルチングを施します。

鉢植えの場合は、8号鉢(直径24cm)に球根1球を目安とします。
用土を自分で作る場合は、赤玉土6、腐葉土4などの割合で配合し、植え付ける深さは、土の表面から1~2cm程度にします。
冬の時期は、室内の暖かい場所で管理します。

4.カラーの手入れ

水やり

水やり

■畑地性タイプ
庭植えの場合は、自然の雨で足りますが、真夏の日照りが続いたときは様子を見ながら水をあげます。
鉢植えの場合は、多湿状態が続くと球根が腐ってしまうので、土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげます。
冬場は地上部が枯れて休眠期に入るので、水やりの必要はありません。

■湿地性タイプ
庭植えの場合は、自然の雨で足りますが、真夏の日照りが続いたときは土の表面が乾く前に水をたっぷりとあげます。
鉢植えの場合は、土の表面が乾きかけたら、たっぷりと水を与えます。冬場も乾燥させないように注意します。

追肥

庭植えの場合は、植え付け時に固形の緩効性化成肥料を用土に混ぜ込みます。その後の追肥は、ほとんど必要ありません。
鉢植えの場合は、新芽が出始める5〜6月に固形の緩効性化成肥料を月に1回程度施し、液体肥料の場合は、週に1回程度施します。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花茎を切り取ります。葉は枯れるまで残しておき、球根を太らせるようにします。

増やし方

球根を分球して増やすことができます。大きめのものに、芽を1個以上つけて分球します。

植え替え

鉢植えの場合は、1〜2年を目安に、新しい用土で植え替えをします。時期は、4月頃が適しています。

5.カラーに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

畑地性タイプでは、軟腐病が挙げられます。
土壌が高温多湿状態になると、軟腐病が発生しやすくなります。
発病すると、球根が腐って溶け出し、独特の異臭を放ち、周りの植物にも感染します。
発病すると回復が難しいため、すぐに抜き取って処分します。
予防法としては、水はけをよくして、多湿にならないように管理します。

主な害虫

主な害虫としては、アブラムシが挙げられます。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介することもあるので、発生した場合は、ガムテープなどで取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

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