スズランの育て方

スズラン

1.スズランの基本情報

スズランについて見ていきましょう!

スズランの基本情報
■科 目:キジカクシ科
■分 類:耐寒性多年草
■学 名:Convallaria
■別 名:ドイツスズラン、キミカゲソウ
■花言葉:再び幸せが訪れる、純粋、純潔、謙遜
■開花期:春(4~5月)

スズランの鉢植えや苗が買えるお店

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2.スズランの特徴

特徴

スズランは、日本にも自生していますが、耐暑性が弱いため、園芸的にはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」の品種が多く流通しています。
日本産に比べて、花が大きくて香りが強く、草丈も高くなるなどの特徴があります。
スズランは、全草に有害成分が含まれていますので、取り扱いには注意が必要です。

4月~5月の花期になると、葉の間から花茎を長く伸ばし、芳香のある小さな花を釣り鐘のように咲かせます。
花色は白やピンクで、八重咲きの品種もあります。
春の訪れを知らせる代表的な花で、病害虫の心配もほとんどなく、育てやすい植物として人気があります。

育て方のポイント

夏の直射日光が苦手な植物ですので、夏は風通しの良い半日陰の場所で管理します。

3.スズランの育て方

育て方

スズランは、明るい半日陰(午前中に日が当たり午後からは日陰になる)の場所を好みます。

スズランの苗は、園芸店やホームセンターなどで販売されるポット苗を購入して植え付けます。
植え付け時期は、3~4月または9~10月が適しています。

庭植えの場合は、夏の西日が当たらない半日陰の場所を選びます。
用土に腐葉土や堆肥を3割ほど混ぜ込み、元肥として緩効性化成肥料を施します。
株間は20~30㎝程度あけ、根が絡まないように同じ方向に植えます。

鉢植えの場合は、6号鉢(直径18㎝)に3株が目安です。
用土は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。
植え付け後は、たっぷりと水を与えます。
夏は、風通しの良い半日陰になるような場所で管理します。

4.スズランの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
夏は乾燥しやすいので、水切れしないように注意します。
冬の休眠期は地上部が枯れてなくなりますが、地下茎は生きていますので回数を減らして水やりをします。
庭植えの場合は、根付いてからは特に水やりの必要はありません。

追肥

庭植え、鉢植えともに、植え付けの際に元肥として緩効性化成肥料を施します。
鉢植えは追肥として、花後の6月頃に緩効性化成肥料を株元に施すか、液体肥料を施します。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花茎の付け根の部分から切り取ります。
葉は残しておいて根茎を成長させ、翌年の開花のために栄養を蓄えさせます。

増やし方

株分けで増やすことができます。
適期は、植え替え時の10月~11月です。
掘り上げた地下茎を花芽を付けて、切り分けます。

植え替え

鉢植えの場合は、1~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えます。
庭植えの場合は、4~5年に1回、株分けを兼ねて植え替えをします。

5.スズランに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病害虫

病害虫の発生は、ほとんどありません。

枯れる原因

夏場の水切れと、直射日光に弱い植物ですので、夏の暑い時期には風通しが良く、半日陰になるような環境で育てます。
株分けをする場合は、小さい株を分けると株が弱って枯れてしまうこともありますので、あまり小分けにしないようにします。

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