キンギョソウの育て方

キンギョソウ

1.キンギョソウの基本情報

キンギョソウについて見ていきましょう!

キンギョソウの基本情報
■科 目:オオバコ科
■分 類:秋まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Antirrhinum majus
■別 名:スナップドラゴン
■花言葉:おしゃべり、でしゃばり、清純な心
■開花期:春(3~6月)

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2.キンギョソウの特徴

特徴

キンギョソウは、地中海沿岸原産のオオバコ科の多年草ですが、高温多湿の蒸れに弱いことから一年草の植物として扱われています。

園芸品種には、高さ20~30cmの矮性種や、80cmほどになる高性種があります。
花は一重咲き、八重咲きがあり、花色も白、赤、黄色、ピンク、オレンジといった豊富な花をつけます。
金魚を連想させる丸くふっくらとした愛嬌のある花形で、甘い香りを漂わせるのが特徴です。

高性種は切り花として人気が高く、矮性種は鉢植えや花壇に向いています。
丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめの草花です。

育て方のポイント

日当たりと水はけの良い場所で育てます。

3.キンギョソウの育て方

育て方

キンギョソウは、日当たりと水はけのよい場所が適しています。
耐寒性も強く、-5℃ぐらいまでなら防寒の必要はありませんが、強い寒さや霜に当たると枯れることもありますので、注意します。
草丈が高くなる品種は、早めに支柱を立てておきます。

矮性種は、2月~3月にポット苗が出回るので、これを利用できます。
高性種は、寒さや暑さに弱いためポット苗の流通が少ないので、タネをまいて育てます。

植え付け時期は、3月~4月または10~11月が適期です。
直根性植物ですので、根鉢は崩さないでそのまま植え付けます。

庭植えの場合は、植え付け2週間前に、庭土に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。
1週間前に、腐葉土や堆肥をすき込み、緩効性化成肥料を施します。
株間は、20~30㎝ほどあけるようにします。

鉢植えの場合は、一般の草花用培養土が利用できます。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3割、川砂1などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

種まきから育てる場合は、発芽適温が15℃~20℃ですので、9月下旬~10月上旬が種まきの適期です。
タネが細かいので、ピートバンなどにまき、好光性種子ですので覆土はしません。
5~7日ほどで発芽したら間引きをし、本葉が4~5枚になったら育苗ポットに植え替えて苗を育てます。
ポットの底に根が回ってきたら、庭や鉢などに植え付けます。

4.キンギョソウの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
水やりをする時は、花に水が当たらないように株元に静かに与えます。
庭植えの場合は、極端に乾燥しない限り、水やりの必要はありません。

追肥

植え付け時に、元肥として緩効性化成肥料を与えます。
春と秋は、追肥として月に1~2回程度、液体肥料を薄めて与えます。

花がら摘み

花が咲き終わったら、こまめに花がらを摘み取って種が出来ないようにします。
花後に花茎を切り戻すと、茎の脇芽からまた次の花が咲きます。

増やし方

種まきや、挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は、10cmほどに切り取ったわき芽を下葉を落として赤玉土に挿します。
土を乾燥させず、明るい日陰で管理し、十分に発根したら新しい鉢に植え替えます。

植え替え

一年草として扱うので、植え替えの必要はありません。

5.キンギョソウに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、立枯れ病と灰色かび病があります。
立枯れ病は、幼苗期に発生しやすい病気で、土の中で病原菌が繁殖して、根や地際の茎から感染します。
根が被害を受けるため、生育不良となって最後は枯れてしまいます。
水のやりすぎや窒素肥料の過多に気を付けて、風通しを良くして発生を予防します。
種まき時には、市販の新しい用土を使用することも大事です。

灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温・湿度ともに高い環境で発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。
大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

枯れる原因

立ち枯れ病や灰色かび病が発生すると枯れる原因となります。
多湿環境にならないように、花がらを摘み取って風通しを良くして予防します。
水やりの際には、花に水が当たらないように注意します。

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