ムラサキツユクサの育て方

1.ムラサキツユクサの基本情報

ムラサキツユクサについて見ていきましょう!

ムラサキツユクサの基本情報
■科 目:ツユクサ科
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:北アメリカ
■学 名:Tradescantia × andersoniana
■別 名:オオムラサキツユクサ、アンダーソニアナ
■花言葉:貴ぶ
■開花期:6~9月

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2.ムラサキツユクサの特徴

ムラサキツユクサは、北アメリカを中心に分布するツユクサ科ツユクサ属の多年草です。

夏の花期になると、大きな3枚の花弁をもつ花を咲かせます。一つひとつの花は早朝に咲いて、午後にはしぼんでしまう一日花ですが、次々とたくさんの花を咲かせます。

生育旺盛で種がよく実り、こぼれ種でもよく増えます。

育て方のポイント
  • 日なた~半日陰まで適応するが、日照不足になると徒長したり花つきが悪くなるので、なるべく日当たりのよい場所で育てる。
  • 日当たりと水はけがよい場所であれば土質を選ばずによく育つ。
  • 冬は地上部が枯れるが、春になると芽を出してくる。
  • 耐寒性が強いので、冬は霜よけ等はしなくても越冬できる。

3.ムラサキツユクサの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:3~4月、9~10月
鉢植えの場合
場所 日なた~半日陰(夏の西日は避ける)
用土 市販の草花用培養土か、赤玉土(小)6:腐葉土4の配合土など
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
場所 日なた~半日陰(夏の西日は避ける)
土壌 水はけがよければ、とくに土質は選ばない
株間 25~30cm
  1. 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
  3. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  4. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.ムラサキツユクサの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

春と秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。多湿にすると根腐れを起こすので、水のやり過ぎには注意します。夏と冬は、水を与える回数を減らして、乾燥気味に管理します。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

▼水を与えすぎると根腐れの原因に

土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。

根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

鉢植えなら、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して、夏の高温期には肥料分が残らないようにします。

庭植えなら、追肥はとくに必要ありません。

摘心

春~秋の生長期に、新芽が伸びた段階で摘心を行うと、さらにわき芽が伸びてボリュームのある株になります。

切り戻し

梅雨明け頃に花がひととおり咲き終わったら、地際でばっさりと切り戻して乱れた草姿を整えます。そうすると新しくわき芽を伸ばして、秋にまた花を咲かせます。

植え替え
適期:3~4月、9~10月

庭植えなら特に必要ありませんが、鉢植えなら1~2年に1回、ひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

株分け
適期:3~4月、9~10月

株が大きく育ったら、掘り上げて適度な大きさに切り分けてから植えつけます。株分け直後は、直射日光を避けて半日陰の場所で管理します。

5.ムラサキツユクサに発生する病気と害虫

病気と害虫
白絹病・菌核病

▼症状

茎の途中に白い網状のかびが広がって、茎が褐色~黒色に変色して枯死します。

▼発生時期

6~8月

▼予防と対策

菌核は次の植物に伝染していくので、被害にあったすべての株を抜き取り、焼却処分します。また、菌核は土の中で生き続けているので、株の処分後ただちに土壌殺菌剤を散布します。

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