1.シャコバサボテンの基本情報
シャコバサボテンについて見ていきましょう!
■分 類:半耐寒性多肉植物
■原 産:ブラジル
■学 名:Schlumbergera(Zygocactus)
■別 名:クリスマスカクタス、デンマークカクタス
■花言葉:美しい眺め、一時の美、つむじ曲がり
■開花期:10~1月
シャコバサボテンの鉢植えや苗が買えるお店
シャコバサボテンを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
2.シャコバサボテンの特徴
シャコバサボテンという名前は、葉形がシャコガイの殻に似ていることからつきました。欧米では出回りの時期から「クリスマスカクタス」と呼ばれます。
サボテンの中でもとくに美しい花を咲かせますが、つぼみの小さいときは環境の変化に弱いので、置き場所を変えないように注意します。
3.シャコバサボテンの育て方
鉢花から育てる
秋から出回る鉢花を購入しましょう。
▼良いもの
・大きいつぼみが多く、花が少し咲いているもの。
・茎がしっかりと太く、葉色が濃く肉厚でツヤのあるもの。
秋の管理(9~11月)
10月上旬までは、戸外の日当たりのよい場所で管理します。
花芽ができたら、室内に取り込みます。
花芽ができるまでは、7~10日に1回ほど与えます。
冬の管理(12~3月)
暖房していない10℃以上の室内で、レースのカーテン越しに光が入る部屋に置くのがよいでしょう。
環境の変化に弱いので、温度差のある場所に置くのは控えましょう。室内であっても窓辺では昼夜の温度差が激しいので注意します。
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。乾燥しやすい場合は、日中の暖かいときに、葉やつぼみに霧吹きします。
すべての花が終わって休眠に入ったら、1週間に1回くらいに控えます。
開花期間中に、咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
春の管理(4~7月)
4月下旬までは室内で管理します。
それ以降は戸外に置きます。午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になるような場所がよいでしょう。
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
4~7月いっぱいまで、液肥を10日に1回ほど与えて、その後は与えません。
全体が半球状になるように、地際から3~5節を残して、先端の2~3節を手で摘み取ります。
根詰まりしないうちに、2年に1回はひと回り大きな鉢に植えかえましょう。
- 鉢から株を丁寧に外し、古い土を1/3ほど落とします。
- 長すぎたり傷んだ根は切り落とします。
- 新しい用土で、根を広げて植えつけます。
- 茎を2~3節で切り取って、1週間ほど半日陰で乾燥させます。
- 湿らせたバーミキュライトか川砂に、茎を挿します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、3~4週間したら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
- 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して日当たりのよい場所で育てます。
夏の管理(8月)
雨を避けて、直射日光の当たらない半日陰で管理します。
梅雨明けから8月までは、表面が乾いてから2~3日後に与えて、乾かし気味に管理します。
色が薄くて小さな新芽を摘心すると、そろって花がつくようになります。
シャコバサボテンは短日植物で、日照時間が短くなると花芽をつける性質を持ちます。
20℃以下の環境で、夕方18時~翌朝8時ごろまで鉢にダンボールなどをかぶせて光を遮り、花芽ができるまで1ヶ月ほど毎日続けるようにします。
夜間に照明が当たる場所に置くと、花芽ができなくなるので注意しましょう。
5.シャコバサボテンに発生する病気と害虫
主な病気
かかりやすい病気は特にありません。
主な害虫
▼症状
貝殻に似た厚い殻をかぶった黒い虫が、葉茎に寄生して栄養を吸い取ります。
植物の生育が妨げられ、ひどいと枯死します。また、すす病を誘発します。
▼発生時期
一年中
▼予防と対策
- 常に風通しをよくしておきます。
- 成虫は厚い殻をかぶっており抵抗力が強いので、前もって薬剤で予防しておきます。
- 幼虫の段階で見つけたら薬剤を散布します。
- 成虫を見つけたらブラシなどで落として捕殺します。
▼症状
チョウやガの幼虫です。夜行性なので、昼間は土中などに潜み、夜間になると出てきて葉や花芽を食害します。
▼発生時期
3~6月、8~10月
▼予防と対策
- 成虫やサナギには薬剤の効果がうすくなるので、幼虫のうちに早期対策をします。
- 産卵のかたまりを見つけたら、孵化する前に除去します。
- 夜間に植物をチェックして、幼虫を見つけたら捕殺します。
- 成虫のチョウやガが飛んできて卵を産み付けるため、害虫忌避剤を散布します。
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