フウチソウの育て方

1.フウチソウの基本情報

フウチソウについて見ていきましょう!

フウチソウの基本情報
■科 目:イネ科
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:日本
■学 名:Hakonechloa macra
■別 名:ウラハグサ
■花言葉:未来
■開花期:8~10月

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2.フウチソウの特徴

フウチソウは日本固有種の植物で、本州の太平洋沿岸地域などに分布するイネ科ウラハグサ属の多年草です。細い葉が風になびく姿は風情があり、古くから鑑賞されてきたリーフプランツです。

葉は基部でねじれて、裏と表が逆さになっていることから「ウラハグサ(裏葉草)」とも呼ばれます。

夏から細かな穂をつけ、秋に紅葉し、冬に地上部が枯れて根の状態で冬を越します。基本は緑葉ですが、斑入りや黄金葉の品種もあります。

育て方のポイント
  • 日なた~明るい日陰で育てる。
  • 葉焼けを起こすことがあるので、夏の直射日光は避ける。
  • 耐寒性、耐暑性ともに強いので、とくに対策は必要ない。
  • 冬は地上部が枯れて、根の状態で越冬するので、晩秋に葉が枯れてきたら地際から刈り取っておく。

3.フウチソウの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:2~3月
鉢植えの場合
場所 日なた~明るい日陰(強い直射日光は避ける)
用土 市販の草花用培養土か、赤玉土4:腐葉土3:桐生砂3の配合土など
元肥 とくに必要なし
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
場所 落葉樹の下などの明るい日陰や半日陰
土壌 水はけのよい土壌
元肥 とくに必要なし
  1. 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 水はけの悪い場所では、土を山高に盛ったり、緩い傾斜をつくって植えつけます。
  3. 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
  4. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  5. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.フウチソウの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。夏の水切れには注意します。水切れをおこすと、開いていた葉がくるりと巻いたようになります。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

鉢植えなら、3~5月に、固形の油かすを株元に少量施します。夏に葉の色がよくない場合は、チッソ分が多めの薄い液肥を施します。

庭植えなら、追肥を施す必要はほとんどありません。

植え替え
適期:2~3月

庭植えなら3~5年に1回、鉢植えなら毎年1回、ひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

株分け
適期:2~3月

株が大きく育ったら掘り上げて、古い土をすべて落とし、根は4~5cmに切り詰めます。株は2~3つにハサミで切り分けて、新しい用土で植えつけます。

5.フウチソウに発生する病気と害虫

病気と害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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