ラミウムの育て方

1.ラミウムの基本情報

ラミウムについて見ていきましょう!

ラミウムの基本情報
■科 目:シソ科
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:ヨーロッパ、アフリカ北部、アジアの温帯地域
■学 名:lamium
■別 名:ツルオドリコソウ、デッドネットル
■花言葉:気づかれない想い、清明、愛嬌
■開花期:5~6月

ラミウムの鉢植えや苗が買えるお店

ラミウムを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ラミウムの特徴

ラミウムはシソ科の耐寒性多年草で、おもに葉の美しさを楽しむカラーリーフとして鑑賞されますが、立ち上がった茎の先端に小さい花も咲かせます。花色はピンク、黄色、白などがあります。

草丈は20~40cmで、地面を這うように横へ広がるので、グラウンドカバーやハンギングバスケットに最適です。葉はシソを小さくしたような形をしており、野菜やハーブティーなどにも利用されます。

育て方のポイント
  • 明るい日陰~半日陰の水はけのよい場所で育てる。
  • 強い直射日光を当てると葉焼けを起こし、高温多湿が苦手なので、夏は蒸れないように風通しのよい半日陰で管理する。
  • 寒さには強いので、とくに防寒対策は必要ない。

3.ラミウムの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:3~5月、9~10月
鉢植えの場合
5号鉢に1株が目安
用土 赤玉土(小)5:腐葉土4:軽石1の配合土など
元肥 緩効性化成肥料
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
場所 落葉樹の下などの明るい日陰や半日陰
土壌 水はけがよい土
元肥 緩効性化成肥料
株間 横へ広がるので、20~25cm
  1. 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
  3. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  4. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.ラミウムの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。過湿に弱いので、水の与えすぎには注意します。冬はあまり生長しないので、乾かし気味に管理します。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

▼水を与えすぎると根腐れの原因に

土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。

根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

元肥として緩効性化成肥料を施しておけば、追肥は特に必要ありません。鉢植えのみ、春と秋に液肥を施します。

花がら摘み

開花期間中に、咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。

また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。

植え替え・株分け
適期:3~5月、9~10月

庭植えならとくに必要ありませんが、鉢植えなら毎年1回は株分けも兼ねて植え替えます。株分けは、大きくなった株を2~3つに分けて、新しい用土で植えつけます。

挿し芽
適期:4~6月、10月
  1. 茎の先端を7~8cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
  2. 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
  3. 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
  4. 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
  5. 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
  6. 湿らせた挿し芽用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
  7. 静かにたっぷり水を与えます。
  8. 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
  9. 少しずつ日に当てる時間を増やし、発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。

5.ラミウムに発生する病気と害虫

病気と害虫
アブラムシ

▼症状

緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。

▼発生時期

4~6月、9~10月がピーク

▼予防と対策

  • 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
  • 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
  • アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
  • 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。

ラミウムの育て方を読んだあなたにおすすめの記事: