アネモネの育て方

アネモネの花

1.アネモネの基本情報

アネモネについて見ていきましょう!

アネモネの基本情報
■科 目:キンポウゲ科
■分 類:耐寒性秋植え球根
■学 名:Anemone
■別 名:ボタンイチゲ、ハナイチゲ
■花言葉:はかない恋、恋の苦しみ、期待
■開花期:春(2~5月)

アネモネの花苗や種が買えるお店

アネモネを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

花弁は薄く繊細で全体にやわらかな雰囲気を持つ原種のアネモネ シルベストリスは、春は特に花つき良く、夏~秋も少しずつ花を上げ長く楽しめます。

2.アネモネの特徴

特徴

アネモネは、別名ボタンイチゲやハナイチゲと呼ばれている地中海原産の多年草です。ギリシア神話に登場する少年アドニスが流した血からこの植物が誕生したという伝説があり、稀にアドニスと呼ばれることもあります。

一般的に春先に開花しますが、一重から八重咲きまで花びらも花色も様々で、野生種のみではなく園芸用としてもさまざまな品種が愛されています。

アネモネは、全草にプロトアネモニンという毒性を含むことも特徴のひとつで、茎を折った時に出る汁に触れると皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要です。

育て方のポイント

育て方のポイントは、アネモネは日当たりや水はけ、風通しが良い場所を好むので、日当たりと風通しに気をつけて育てましょう。
また、アネモネは耐寒性があるので、きちんと管理すれば何年も咲き続けることができます。

3.アネモネの育て方

育て方

一般的にアネモネは球根から育てます。12月頃になると園芸店で球根から芽が出た状態で販売されるので、初心者は苗を使用するのもおすすめです。

アネモネは、日当たり、風通しと共に水はけのよい土を好みます。
鉢植えの場合には市販の草花用培養土を使用することもできますが、自分で配合する場合には、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合で配合して使います。
庭植えの場合には、弱アルカリ性の土壌を好むため、2〜3間前までに苦土石灰をまいておきます。

アネモネは、気温が高くなると花が育ちにくくなることがあります。気温が15℃以下になる10〜11月頃に植え付けを行うと良いでしょう。

球根が乾燥している場合には、キッチンペーパーを水で濡らして軽く絞ってから球根を包みこみ、冷蔵庫で2日程度保管し、吸水処理(催芽処理)を行ってから植え付けます。
球根を植えるときには、尖っている方を下向きにして植えます。上下が分かりにくい球根を植えるときは、横向きにして植えても問題ありません。

アネモネの肥料は、球根や苗を植えつける前に用土に緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。庭植えの場合には、植え付ける前の元肥のみで追肥は必要ありません。鉢植えの場合には、10月〜3月の間に株元に緩効性肥料を施すと花付きが良くなります。

4.アネモネの手入れ

水やり

水やり

アネモネのを鉢植えする場合は、植え付け直後に水やりをした後、4日ほど控えてから水やりを再開します。用土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。水のやりすぎは根腐れの原因になるので、乾燥よりも水のやりすぎには注意しましょう。
庭植えの場合には、植え付け直後以外は特に水やりの必要はありません。

追肥

アネモネを鉢植えする場合は、必要に応じて追肥をします。10月〜3月までの間に株元に緩効性肥料を施します。その後、小さな蕾が見え始めたら、再び緩効性肥料を追肥すると花付きがよくなります。

花がら摘み

アネモネの咲き終わった花をそのままにしておくと病気やカビの原因となったり、新しい花が付きにくくなることがあるので、花がら摘みを行います。花が咲き終わったら実がつかないうちに花茎から取り除くようにすると花を長く楽しむことができます。

植え替え

球根でアネモネを育てる場合には、植えっぱなしでも問題はありません。鉢植えのアネモネを大きく育てたいときは、5〜6月下旬に球根を掘り上げて、乾燥させておいた球根を10月頃を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。

増やし方

アネモネの増やし方は分球です。5〜6月下旬に掘り上げた球根の側面にできた新しい球根を丁寧に取り外して涼しい場所で保管し、植え替えを行います。

5.アネモネに発生する病気と害虫

病気と害虫

いずれの病気も害虫も枯れる原因となってしまいますので、発見した場合はすぐに対策することをおすすめします。

主な病気

アネモネは、水はけや日当たり、風通しがよい環境で育てれば比較的病気や害虫による被害が少ない植物です。
主な病気としては、うどんこ病、灰色かび病、立枯病などがありますが、いずれも風通しが悪く加湿になると発生しやすくなる傾向があるので、注意します。

うどんこ病は、植物の葉が粉をまぶしたように白くなります。被害が進むと葉全体が真っ白になり、植物全体に広がっていきます。

灰色かび病は、灰色のかびに侵され腐敗する病気です。開花後の花弁が株ないに落ちている場合には発病の可能性があります。花がら摘みをこまめに行うことで予防することができます。

立枯病は、おもに茎が褐色に腐敗し、細くくびれて苗が倒れて枯れてしまう病気です。病気を発見したらすぐに根の周りにある土ごと取り除き焼却処分しましょう。

主な害虫

アネモネの主な害虫としては、新芽の時期を狙って発生するアブラムシとハモグリバエです。
3〜5月にかけて葉にらくがきのような白い筋が現れたら幼虫が発生した証拠です。放っておくと葉全体が食害を受けて生育不良となってしまいます。どちらの害虫も発見次第すぐに専用の駆除剤を使って駆除します。

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