トレニアの育て方

トレニア

1.トレニアの基本情報

トレニアについて見ていきましょう!

トレニアの基本情報
■科 目:アゼトウガラシ科
■分 類:春まき一年草
■学 名:Torenia
■別 名:ハナウリクサ、ナツスミレ
■花言葉:可憐な欲望、温和、可憐、ひらめき
■開花期:初夏(6~10月)

トレニアの鉢植えや苗が買えるお店

トレニアを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.トレニアの特徴

特徴

トレニアは、東南アジア、アフリカ原産の多年草ですが、寒さに弱いため、日本では春まき一年草として扱われています。
トレニアのほとんどは一年草ですが、多年草タイプもあります。

一般にトレニアと呼ばれているのは、一年草タイプのトレニア・フルニエリです。
非常に丈夫な植物で、夏の高温多湿にも強く、初夏から秋にかけて旺盛に生育します。
花色は、紫、ピンク、白、青、黄色などがあり、スミレによく似た小花を次々と咲かせます。
庭を彩る代表的な花として人気があり、花壇、鉢、コンテナ、寄せ植えなど幅広く利用されています。
トレニアは、丈夫で育てやすい植物ですので、ガーデニング初心者でも簡単に育てることができます。

育て方のポイント

日当たりと風通しの良い場所で、水切れを起こさないように管理します。

3.トレニアの育て方

育て方

トレニアは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。
鉢植えの場合は、夏の直射日光を避けるため、真夏は日陰へ移動させます。
庭植えの場合は、西日の当たらない場所を選んで植え付けます。

トレニアの苗は、4月頃から園芸店やホームセンターで流通します。
種まきから育てることもできますが、種は非常に細かく、発芽まで時間がかかるため、市販の苗を購入して植え付けると簡単です。

庭植え場合は、日当たりと水はけが良く、夏の西日が当たらない場所を選びます。
水はけが悪い場所では、植え付ける前にあらかじめ堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおき、緩効性化成肥料を施します。
株間は20~30㎝程度にします。

鉢植えは、苗よりも一回り大きな鉢に植え付けます。
用土は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。

種から育てる場合は、4月下旬~6月上旬が種まきの適期です。
発芽適温は25℃と高いので、早まきは避けるようにします。
種は非常に細かいので、重ならないように均等にばらまきにします。土は被せる必要はありません。
霧吹きや底面給水をして土が乾かないように管理します。
2~3週間ほどで発芽しますので、間引きを行いながら、本葉が3~4枚になったら生育のよい苗を育苗ポットに植え替えます。

本葉が8~10枚になったら、花壇や鉢に植え付けます。
植え付けて草丈が7~8cmになったら、主枝の先端部を摘芯します。
摘芯をすることによってわき芽が成長し、たくさんの花を咲かせるようになります。

4.トレニアの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
真夏の水切れに注意し、極端に乾かさないようにします。
庭植えの場合は、乾燥が続いたときは水やりを行います。

追肥

植え付け時に、用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
6月~10月の開花期は、緩効性化成肥料を置き肥にするか、液体肥料を月に2~3回ほど施します。

花がら摘み

花が咲き終わったら、こまめに花がらを摘みとります。
枯れた花を残しておくと、種ができて栄養が奪われてしまいます。

花が一通り咲き終わった7~8月頃に、草丈10cm程度になるように切り戻します。
切り戻すことによって新芽が出て、秋に再び花を咲かせるようになります。

増やし方

種まきと挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は6~9月頃に、茎を10cmほどの長さに切り取り、花芽や下葉を取り除き、水揚げしてから用土に植えます。

植え替え

一年草は、植え替えの必要はありません。
多年草は、霜が降りる前に室内に移動し、庭植えの場合は鉢に植え替えて移動させます。

5.トレニアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。

枯れる原因

株が蒸れると、灰色かび病が起こりやすくなります。
花がら摘みをこまめに行い、風通しを良くして予防します。

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