1.サイネリアの基本情報
サイネリアについて見ていきましょう!
■分 類:秋まき一年草
■学 名:Pericallis × hybrida
■別 名:シネラリア、フウキギク、フキザクラ
■花言葉:いつも快活、喜び
■開花期:早春(11~4月)
サイネリアの鉢植えや苗が買えるお店
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2.サイネリアの特徴
特徴
サイネリアは、花の少ない冬から早春にかけて花を咲かせ、窓辺を飾る代表的な鉢花として人気があります。
正式名称は「シネラリア」ですが、縁起が悪いのでサイネリアの名前で呼ばれるようになりました。
1株にたくさんの花が華やかに咲き、一重咲きのほかに八重咲もあります。
花色には、赤、ピンク、紫、オレンジ、黄、青、白などがあり、色が豊富でどれも鮮やかなことも特徴の一つとなっています。
サイネリアは、本来は多年草ですが、暑さに弱いため一年草として扱い、鉢花として親しまれています。
育て方のポイント
真冬の開花株は温室育ちが多いので、日の当たる室内で管理します。
3.サイネリアの育て方

サイネリアは、寒さや暑さに弱いため、一般的には鉢植えで育てます。
育て方は、種まきをする方法と、市販の苗を購入して植え付ける方法があります。
市販の苗は、9月頃から園芸店やホームセンターなどで入手できます。
苗を購入したら、一回り大きな鉢に土を入れて植え替えます。
植え替える場合は、元肥に緩効性化成肥料を施し、根を傷めないようにして植えます。
水はけと水もちがよく、有機質に富んだ土を好みます。
用土を自分で作る場合は、赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。
種から育てる場合は、8~9月頃に種まきをします。
暑さに弱いので種まきは半日陰で行い、発芽後も涼しい半日陰で管理します。
鉢に直まきすることもできますが、通常は育苗ポットに種をまいて苗を育てます。
ポットに種を2~3粒まきますが、覆土する必要はありません。
土が乾かないように管理して、本葉が2~3枚になったら間引いて1本立ちにします。
12月頃に本葉が6~7枚に育ったら鉢に植え替えて、室内で管理します。
過度の暖房は、間延びをして花付きも悪くなりますので注意します。
晴れた暖かい日は、戸外で日光に当てるとよいでしょう。
4.サイネリアの手入れ

水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
花に水がかからないように、株元に静かに与えます。
株元が過湿になりやすいので、水の与えすぎに注意します。
追肥
植え付けのときに、元肥として緩効性化成肥料を混ぜておきます。
追肥は、緩効性化成肥料を2~3ヶ月に1回施すか、薄めた液体肥料を月に3~4回施します。
花がら摘み
花が終わったら、こまめに花がらを花茎の根元から摘み取ります。
花数が少なくなってきたら、葉が2~3枚残る位置で切り戻しをするともう一度花が咲きます。
増やし方
挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は、花が咲き終わった4月下旬~5月が適期です。
株元から出てきた新しい芽を摘み取って、湿らせた赤玉土に挿します。
植え替え
一年草として扱われているため、植え替えの必要はありません。
5.サイネリアに発生する病気と害虫

主な病気
主な病気として、うどん粉病と灰色かび病が発生することがあります。
うどん粉病は、カビが原因の病気で、風通しが悪い環境で発生します。
感染すると葉や茎がうどん粉をまぶしたように白くなり、光合成ができなくなって株が枯れてしまいます。
窒素肥料の与え過ぎに注意して、風通しを良くして予防します。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温・湿度ともに高い環境で発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。
主な害虫
主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりと風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
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