1.キルタンサスの基本情報
キルタンサスについて見ていきましょう!
■分 類:半耐寒性秋植え球根
■原 産:南アフリカ
■学 名:Cyrtanthus
■別 名:フエフキスイセン、ファイアーリリー
■花言葉:屈折した魅力、恥ずかしがりや、ロマンティック
■開花期:12~2月(冬咲き種)
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2.キルタンサスの特徴
キルタンサスの代表種として、冬咲き種の「マッケニー」と、夏咲き種の「サングイネウス」があります。
ここでは、種類が多いキルタンサスの中で最も一般的である、冬咲き種の「マッケニー」の育て方を記載します。
- 球根は2/3が埋まるくらいの浅植えにする。
- 霜が当たらない日当たりのよい場所で育てる。
- 夏の休眠期は、雨の当たらない涼しい半日陰で、乾燥気味に管理する。
- 水はけがよければ、やせ地でも育つ。
- 病害虫に比較的強い。
3.キルタンサスの育て方

球根からの育て方
関東以西の霜が降りない暖地であれば、庭植えも可能です。
鉢 | 5号鉢に5球が目安 |
用土 | 水はけのよいものであれば特に選ばない。 赤玉土5、腐葉土2、燻炭3の配合土など。 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを穴の上に置きます。
- 鉢底石を均等に薄く敷きます。
- 用土を入れます。土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように高さを調整します。
- 球根は2/3が埋まるくらいの浅植えにします。
- 鉢底から水が出るまで、土にたっぷりと水を与えます。
場所 | 霜が当たらない日当たりのよい場所 |
土壌 | 水はけのよい土 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 球根を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 10~15cm間隔で、球根の2/3が埋まるくらいの浅植えにします。
- 土にたっぷりと水を与えます。
4.キルタンサスの手入れ

日当たりのよい場所で育てます。マイナス2~3℃くらいまでなら耐えられますが、霜の当たらないところで育てたほうが安全です。
雨の当たらない涼しい半日陰に置いて、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。
▼水やりのタイミングは?
「鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。水切れには注意しますが、水を与えすぎると過湿によって球根が腐ってしまいます。夏は休眠期に入るので、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
追肥はしなくても育ちますが、生育に合わせて、春と秋に薄い液肥を数回施してもよいでしょう。
花が咲き終わったら、花梗のつけ根からひとつずつ抜き取ります。すべての花が咲き終わった花茎は、根元から切り取ります。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
鉢植えは2~3年に1回、庭植えは4~5年に1回を目安に植え替えます。
球根は自然に分球してよく増えるので、混み合ってきたら掘り上げて、新しい用土で植え替えます。
5.キルタンサスに発生する病気と害虫

▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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