1.メランポディウムの基本情報
メランポディウムについて見ていきましょう!
■分 類:非耐寒性春まき一年草
■原 産:熱帯アメリカ、メキシコ
■学 名:Melampodium
■別 名:メランポジウム、メランポジューム
■花言葉:元気
■開花期:6~10月
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2.メランポディウムの特徴
メランポジウムは主にメキシコに分布しているキク科の一年草です。夏の暑さに強いので、日本の高温多湿の夏でも問題なく咲き続けます。
草丈は30~50cmで、ヒマワリを小さくしたような花径3cmほどの黄色い花を咲かせます。草姿はこんもりと茂り、あまり手間もかかりません。こぼれ種でもよく増えます。
- 日当たりのよい場所で育てる。
- 乾燥に弱いので、水切れには注意する。
- 多肥にすると徒長するので気をつける。
- 摘芯をして、わき芽を伸ばして育てると株姿がよくなる。
3.メランポディウムの育て方
種からの育て方
発芽温度:20~25℃
- 種まき用土を、容器の縁から2cmほどの深さまで入れます。
- 種が重ならないようにまきます。2mmくらいに薄く覆土して、指で上から軽く押さえて種と土を密着させます。
雨の当たらない、風通しのよい明るい日陰で管理します。発芽までは土を乾かさないようにします。
- 透明なビニールなどをかぶせて湿気を保つ。
- トレーや受け皿に水をためて底面給水させる。
- 上から霧吹きでたっぷりと水をやる。
1週間~10日ほどで発芽します。発芽したら、すぐに覆いを外して徐々に日当たりのよい場所に移します。土の表面が乾いたら静かに水を与えます。
子葉が開いたら、密になっている部分の苗を引き抜いて、株間をあけるようにします。
一度だけで終わりではなく、隣の葉同士が触れ合ってきたら間引くようにして、最終的に必要な数だけの苗を残しましょう。
- 本葉が3~4枚になったら、苗を丁寧に掘り上げ、培養土の入った3号ポットに移します。
- 水やりは、鉢底から水がしみ出すまで与えます。
- 2~3日は直射日光や風の当たらない半日陰で、乾燥に注意しながら管理します。
- ポットの底に根が回ったら、定植したい場所に植えつけます。
苗からの育て方
春に出回るポット苗を購入して育てると簡単です。
▼良いもの
・株元がしっかりとしているもの
・茎が間延びしていないもの
・葉色がよく、黄変していないもの
・つぼみが沢山ついているもの
用土 | 赤玉土(中)5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など |
元肥 | リン酸分の多い緩効性化成肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりがよい場所 |
土壌 | 水はけのよい肥沃な土 |
元肥 | 多肥にすると徒長するので不要 |
株間 | 20~30cm |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 土で覆って、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.メランポディウムの手入れ
▼水やりのタイミングは?
乾燥に弱いので、土の表面が乾きはじめたらたっぷりと与えます。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
2ヶ月に1回、緩効性化成肥料を施します。多肥にすると徒長するので気をつけましょう。
摘芯をして、わき芽を伸ばして枝数を増やせば、株がこんもりとバランス良く茂ります。
開花期間中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
5.メランポディウムに発生する病気と害虫
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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