1.マンデビラの基本情報
マンデビラについて見ていきましょう!
■分 類:非耐寒性常緑つる性木本
■原 産:熱帯アメリカ
■学 名:Mandevilla
■別 名:デプラデニア、ジャイアントデプラ
■花言葉:情熱
■開花期:5~10月
マンデビラの鉢植えや苗が買えるお店
マンデビラを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。
2.マンデビラの特徴
マンデビラはデプラデニアの名でも出回っており、初夏から秋にかけて花を咲かせる、つる性の熱帯植物です。
熱帯植物らしい鮮やかな色合いの花で、赤、ピンク、黄色、白などがあります。5~10cmほどの漏斗状の花をいくつも咲かせます。
つる性植物なので、トレリスやフェンスに絡ませたり、あんどん仕立てなどの鉢植えとして楽しむことができます。
- 熱帯植物で寒さに弱いため、管理しやすい鉢植えで育てる。
- 春~秋は、十分に日が当たる戸外で育てる。
- 冬は、室内の日当たりのよい窓辺で5℃以上を保つ。
- 過湿に弱いので、水のやり過ぎには注意する。
3.マンデビラの育て方

苗からの育て方
春~初夏にかけて、苗や開花株が出回るので購入して育てます。
▼良いもの
・つるが太くてしっかりしているもの
・葉色がよいもの
・つぼみが沢山ついているもの
寒さに弱いので、管理しやすい鉢植えで育てるのが一般的です。
用土 | 赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土など |
元肥 | 緩効性肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
4.マンデビラの手入れ

春~秋 | 十分に日が当たる戸外 |
冬越し | 室内の日当たりのよい窓辺で5℃以上を保つ |
▼水やりのタイミングは?
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。過湿には弱いので、水のやり過ぎには注意しましょう。秋からは徐々に控えめにして、冬はやや乾燥気味にします。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
比較的多肥を好むので、春~秋の生育期に、緩効性の肥料を月に1回ほど与えます。
伸びたつるは、支柱やネットに誘引します。ただし、つるが伸びすぎると日当たりが悪くなるので、伸びすぎたつるは剪定します。
翌年の花付きをよくするため、霜が降りる前に地上部を30cmくらい残して切り戻し、室内に取り込みます。
マンデビラは根が非常によく張るので、毎年植え替えるとよいでしょう。
株を鉢から抜いて、古い土を1/3ほど落としてから、ひと回り大きな鉢に新しい用土で植え替えます。
- 茎を2節くらいつけて切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
- 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
- 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
- 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
- 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
- 湿らせた挿し木用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、2~3週間したら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
- 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。
5.マンデビラに発生する病気と害虫

▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
▼症状
貝殻に似た厚い殻をかぶった黒い虫が、葉茎に寄生して栄養を吸い取ります。
植物の生育が妨げられ、ひどいと枯死します。また、すす病を誘発します。
▼発生時期
一年中
▼予防と対策
- 常に風通しをよくしておきます。
- 成虫は厚い殻をかぶっており抵抗力が強いので、前もって薬剤で予防しておきます。
- 幼虫の段階で見つけたら薬剤を散布します。
- 成虫を見つけたらブラシなどで落として捕殺します。
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