1.ハナビシソウの基本情報
ハナビシソウについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性秋まき一年草
■原 産:北アメリカ西部
■学 名:Eschscholzia californica
■別 名:カリフォルニアポピー
■花言葉:私を拒絶しないで
■開花期:5~6月
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2.ハナビシソウの特徴
ハナビシソウは、北アメリカ西部を中心に分布するケシ科ハナビシソウ属の一年草です。本来は多年草ですが、高温多湿の環境に弱いので、日本では一年草として扱われます。
カリフォルニア州の州花となっており、「カリフォルニアポピー」の名で親しまれています。日本へは明治初年頃に渡来し、花が家紋の「花菱紋」に似ているところから「ハナビシソウ」という名前がつけられました。
花は4枚の花弁が盃(さかずき)状に大きく開いて、鮮やかな色の花を咲かせます。日の光が当たると開いて、夜間や雨天には閉じる性質があります。
- 日当たりがよく、水はけのよい場所で育てる。
- 寒さには強く、冬期は-5℃くらいまでなら耐えられる。
- 酸性土壌を嫌うので、地植えの場合はあらかじめ土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておく。
- 乾燥気味の環境を好み、過湿には弱いので、水のやり過ぎには注意する。
3.ハナビシソウの育て方
種からの育て方
発芽適温:15℃~20℃
寒冷地では春まきにしますが、それ以外の地域なら秋にまいた方が立派に育ちます。
直根性で移植を嫌うので、直まきかポットまきにします。4~5粒ずつ点まきして、種が隠れる程度に薄く覆土し、発芽したら間引いていきます。
直まきなら、最終的に株間を20cmくらいにします。
ポットまきなら、最終的に1つのポットに1株を残して、本葉が5~6枚になったら定植します。
苗からの育て方
用土 | 市販の草花用培養土か、赤玉土(小)6:腐葉土4の配合土など |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢底ネットを鉢穴の上に置き、鉢底石を薄く敷き詰めます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
土壌 | 水はけのよい弱アルカリ性の土 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
株間 | 20~25cm |
- 苗を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておき、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ハナビシソウの手入れ
▼水やりのタイミングは?
土の表面が十分に乾いたら、たっぷりと与えます。乾燥気味の環境を好むので、水のやり過ぎには注意します。
▼水やりの方法と注意点は?
鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。
砂地のようなやせ地でも育つので、追肥はあまり必要ありません。
鉢植えなら、月に1~2回液体肥料を施します。
地植えなら、追肥はとくに必要ありません。
花後に花茎を切り戻しておくと、二番花を楽しむことができます。
花後に細長いサヤができるので、茶色くなったら採取します。放っておくと、こぼれ種でもよく増えます。
5.ハナビシソウに発生する病気と害虫
主な病気
▼症状
茎の地際部がくびれたようになり、倒れて枯死します。発芽直後、または幼苗の時期に発生しやすいです。
▼発生時期
4~10月
▼予防と対策
- 土壌伝染性の病気なので、新しい土か、消毒した清潔な土を使うようにしましょう。
- 侵された株は根から引き抜き、土を消毒します。
主な害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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