ブーゲンビレア(ブーゲンビリア)の育て方

1.ブーゲンビレアの基本情報

ブーゲンビレアについて見ていきましょう!

ブーゲンビレアの基本情報
■科 目:オシロイバナ科
■分 類:半耐寒性常緑つる性木本
■原 産:中南米
■学 名:Bougainvillea
■別 名:ブーゲンビリア、イカダカズラ
■花言葉:情熱、熱心
■開花期:5~10月

ブーゲンビレアの鉢植えや苗が買えるお店

ブーゲンビレアを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ブーゲンビレアの特徴

中南米原産のブーゲンビレアは、生育温度が20℃以上必要なので、日本では鉢植えで育てるのが一般的です。沖縄や暖地などで庭木などとしても使われています。

花のように見えるのは苞(ほう)といって葉が変形したもので、本当の花は苞の中にある筒状の部分です。花がしおれた後も苞はその色を保ったままとなります。

ブーゲンビレアは、ルイ15世が派遣したフランスの調査艦によって発見され、艦長のブーゲンビルから名前がつけられたといいます。

育て方のポイント
  • 日当たりのよい場所を好む。
  • 寒さに弱いので冬は室内で育てる。
  • 冬の水やりは乾かし気味にする。
  • 根詰まりを起こしやすいので、毎年5月頃に植え替える。
  • 挿し木で増やせるが開花は翌々年から。

3.ブーゲンビレアの育て方

育て方
鉢苗の選び方

3月ごろから鉢花や苗が出回ります。

■良いもの
・株がしっかり締まっていて、ハリがある。
・よく枝分かれしていて、つぼみ・わき芽・葉数が多い。

■悪いもの
・枝が弱々しく伸びて、全体にバランスが悪い。
・葉が黄色く枯れている。

育てる場所

とにかく日当たりのよい場所を好みます。

中南米原産なので夏の高温には強いですが、寒さには弱いので11~4月は室内に取り込みましょう。

苗の植え付け
適期:5~7月
鉢植えで育てる
 鉢 :5号鉢に1株が目安
用土例:赤玉土(小)6、腐葉土3、バーミキュライト1
肥 料:元肥として緩効性化成肥料
  1. 鉢の大きさは、いまの苗が入っているものよりも、ひと回り大きなものを選びます。
  2. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  3. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  4. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、苗を鉢の中心に置いてみます。
  5. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  6. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。

4.ブーゲンビレアの手入れ

水やり
肥料

4~5月と9月に、月1回ほど固形肥料を追肥します。

水やり

春~秋は「土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。

冬は乾かしぎみに管理しましょう。10月中旬から徐々に水を控えめにしていき、生育を止めながら冬越しに備えます。

剪定、切り戻し

花後に伸びた枝を切り戻し、3~4日水やりを控えて乾かすと、また秋に開花するようになります。

冬越し

ブーゲンビレアは寒さには強くないので、冬越しには注意します。

鉢植えは、日当たりのよい室内に取り込んで、10℃以上を保つようにします。

土の表面が乾いたら水やりしますが、冬は乾かし気味に管理します。

植え替え

生育が早く根詰まりを起こしやすいので、毎年5月くらいに植え替えるようにします。

古土を半分落として、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

挿し木
適期:5~7月

ブーゲンビレアは、挿し木で増やすことができます。

  1. 枝を10cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
  2. 挿し穂の下半分にある葉をつみ取ります。
  3. 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
  4. 切り口を、水の入った容器に1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
  5. 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
  6. 川砂か赤玉土(小粒)に3cmの深挿しにします。
  7. 静かにたっぷり水を与えます。
  8. 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
  9. 少しずつ日に当てる時間を増やし、1ヶ月ほどしたら、手で軽く引っ張ってみます。抜けずに手応えがあれば発根しています。
  10. 発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して日当たりのよい場所で育てます。
  11. 苗は冬も水を与えて10℃以上の室内で管理します。
  12. 翌年は咲かずに、翌々年に開花となります。

5.ブーゲンビレアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

うどんこ病

▼症状

新芽や若葉、茎、花茎に、うどんの粉のような白いかびが発生します。やがて全面に広がり、侵された部分が縮れたり枯れたりします。

菌はその植物特有の病原菌で、ほかの植物にはつきません。

▼発生時期

高温多湿の5~7月、9~11月

▼予防と対策

  • 普段から通気性をよくしておきましょう。
  • チッソ肥料の与えすぎに注意して、カリ肥料を多めに与えます。
  • 発生初期なら比較的簡単に治せる病気なので、薬剤で対処します。

主な害虫

アブラムシ

▼症状

緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。

▼発生時期

4~6月、9~10月がピーク

▼予防と対策

  • 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
  • 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
  • アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
  • 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。

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