ダイヤモンドリリー(ネリネ)の育て方

1.ダイヤモンドリリーの基本情報

ダイヤモンドリリーについて見ていきましょう!

ダイヤモンドリリーの基本情報
■科 目:ヒガンバナ科
■分 類:半耐寒性秋植え球根
■原 産:南アフリカ
■学 名:Nerine
■別 名:ネリネ
■花言葉:華やか、また会う日を楽しみに
■開花期:10~12月

ダイヤモンドリリーの鉢植えや苗が買えるお店

ダイヤモンドリリーを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。

2.ダイヤモンドリリーの特徴

ダイヤモンドリリーは、南アフリカ原産の秋植え球根です。

花弁に光沢があり、日に当たると宝石のように輝くのでダイヤモンドリリーという名で呼ばれます。また、ネリネという名前は、ギリシャ神話の水の妖精ネリネにちなんだものです。

花もちがよく、1ヶ月ほど咲き続けるので、切り花としても重宝されます。

育て方のポイント
  • 雨の当たらない、日当たりのよい場所で育てる。
  • 水はけがよく、やせた土壌を好む。
  • 夏は雨の当たらない涼しい半日陰で管理する。
  • 冬は霜や寒風の当たらない軒下などで管理する。

3.ダイヤモンドリリーの育て方

育て方

球根からの育て方

球根の植えつけ
適期:8~9月

日本の気候にあまり適していないので、管理しやすい鉢植えで育てます。

鉢植えで育てる
3~4号鉢に1球を目安
用土 かなり水はけのよい土を好むので、
赤玉土(小)7、もみ殻くん炭3の配合土など
元肥 少量の緩効性化成肥料
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を均等に薄く敷きます。
  3. 鉢に用土を入れて、土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように高さを調整します。
  4. 植えつけ後すぐに水を与えると、過湿で球根が腐ることがあるので、あらかじめ用土を水で湿らせておきます。
  5. 球根の肩が地表に見える程度の深さに植えます。
  6. 2~3週間は日の当たらない涼しい場所で管理します。
  7. 3~4週間して土が乾いたら、土を湿らす程度に軽く水を与えます。
  8. つぼみが出てきたら、日の当たる場所に置いて、水やりも徐々に増やしていきます。

4.ダイヤモンドリリーの手入れ

水やり
水やり

生長期は土の表面が乾いたらたっぷり与え、葉が黄色くなってきたら徐々に控えめにして、地上部が枯れてなくなる休眠期は断水します。

追肥

肥料を多く必要としませんが、4月頃に薄めの液肥を月2回与えて、球根の充実を図ってもよいでしょう。

花がら摘み

花が終わったら、長く伸びた花茎を根元から切り取ります。

花後の管理

花が終わると葉が伸び始めます。冬は、霜や寒風の当たらない軒下などで管理します。寒冷地では室内に取り込むとよいでしょう。寒い間は水やりは控えめにします。

春になったら、雨の当たらない日当たりのよい場所に置きます。

葉が枯れはじめたら水を切り、雨の当たらない涼しい場所で鉢ごと乾燥させて夏越しさせます。

植え替え

密植気味のほうが花つきがよいので、3~4年に1回、球根が増えて窮屈になり、花つきが悪くなったら植え替えましょう。

5.ダイヤモンドリリーに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

白絹病・菌核病

▼症状

茎の途中に白い網状のかびが広がって、茎が褐色~黒色に変色して枯死します。

▼発生時期

6~8月

▼予防と対策

菌核は次の植物に伝染していくので、被害にあったすべての株を抜き取り、焼却処分します。また、菌核は土の中で生き続けているので、株の処分後ただちに土壌殺菌剤を散布します。

主な害虫

ハダニ

▼症状

肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。

▼発生時期

3~10月(夏の高温乾燥時に多発)

▼予防と対策

  • 早期発見、早期防除が大切です。
  • 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
  • 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
  • 専用の殺ダニ剤で対処します。

ダイヤモンドリリーの育て方を読んだあなたにおすすめの記事: