アルストロメリアの育て方

アルストロメリア

1.アルストロメリアの基本情報

アルストロメリアについて見ていきましょう!

アルストロメリアの基本情報
■科 目:ユリズイセン科
■分 類:秋植え球根
■学 名:Alstroemeria
■別 名:ユリズイセン、インカノユリ
■花言葉:持続、未来への憧れ
■開花期:初夏(5~6月)

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2.アルストロメリアの特徴

特徴

アルストロメリアは、南米を原産とする球根の植物です。
別名をユリズイセン、インカノユリとも言い、姿が可憐で華やか、そして色も豊富なことから人気が高く、特に花束やフラワーアレンジメントに加えられることが多い花です。

アルストロメリアの草丈は50㎝~1mほどで、葉が根元付近でぐるりとねじれ、裏返ったまま育つのが大きな特徴です。
花びらに、条斑と呼ばれるヒョウ柄のような模様があるのも特徴のひとつです。
アルストロメリアの6枚の花弁のうち外側3枚は大きく丸みを帯びた形をしており、内側の花びらは少し小さくなっています。
内側3枚のうち、上の2枚には比較的模様がくっきりと出ることが多く、他の花との違いが顕著です。

育て方のポイント

アルストロメリアの育て方のポイントとしては、風通しの良い涼しい場所を選ぶことと、水はけに気を付けることなどがありますが、比較的育てやすい植物と言えます。

3.アルストロメリアの育て方

育て方

アルストロメリアは、鉢植えでも庭植えでも育てられ、特別難しい管理を必要としない花です。球根で販売されていて、葉や根のついている苗も多くあります。

鉢植えの場合は、深めの鉢を用意して、赤玉土小粒4、鹿沼土3、腐葉土3の割合で配合し、緩効性化成肥料を混ぜます。
球根は、5㎝~8㎝程度の深さに植え付けます。
アルストロメリアは、極端な暑さと寒さに注意が必要なため、季節に合わせて鉢を置く場所を移動させる必要もあります。

庭植えの場合は、風の通りがあって日当たりが良く、あまり暑くなり過ぎない場所を選びます。
また、高温多湿が続くと根腐れを起こしてしまうことから、できるだけ水はけの良い場所を選ぶか、盛り土などをして工夫することが必要です。
植え付け時には、完熟堆肥、腐葉土に緩効性化成肥料を混ぜます。

アルストロメリアの球根を植え付ける間隔は20~30㎝にし、余裕をもって丈夫な根を張ることができるようにします。

鉢植え、庭植えいずれの場合も、植え付け後にはたっぷりと水やりをします。

4.アルストロメリアの手入れ

水やり

水やり

アルストロメリアの水やりは、鉢植えの場合、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与えますが、成長が鈍る休眠期に入ったときは水を控えるようにします。
庭植えの場合は、水やりの必要はありません。降雨のみで十分育つことができます。

追肥

アルストロメリアの追肥は、春と秋に施します。月に1回の緩効性化成肥料か、月3回ほどの液体肥料を与えます。庭植えでは、追肥はあまり必要ありません。

花がら摘み

終わった花をそのままにしておくと風通しが悪くなり、病気の原因にもなります。
アルストロメリアの花がらは、花茎を引っ張ると簡単に摘むことができるので、こまめに行うようにします。
株が込み合ってきた場合も、細い茎を抜き取ってあげる必要があります。ひと手間かけることで日が当たって風も通りやすくなり、太い芽が育って丈夫な株になります。

増やし方

アルストロメリアの増やし方は、株分けによって行います。3月または9月頃に、根茎の先の芽を傷つけないように気を付けて分けます。

植え替え

アルストロメリアの庭植えの場合、株が込み合っていなければ植え替えは必要ありません。
鉢植えは、2年ぐらいで、一回り大きな鉢を使って新しい用土に植え替えます。生育の始まる前の休眠期に行うのが最適です。

5.アルストロメリアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

アルストロメリアの枯れる原因として、一番多いのが灰色かび病です。
ボトリチス病とも呼ばれるこの病気は、糸状菌によって引き起こされるもので、伝染性のため花がらや枯れ葉で増殖し感染します。
梅雨時に発生しやすく、花や葉に斑点が現れて、灰色のカビが生えるのが特徴です。カビに覆われた部分は腐ってしまうため、悪化するとアルストロメリアを枯らしてしまいます。
対策としては、花がら、枯れ葉をこまめに取り除いて、風通しと日当たりを良くします。

主な害虫

アルストロメリアの主な害虫としては、アブラムシが発生します。
アブラムシは、いろんな野菜や草花に寄生しますが、新芽の汁を吸って育成を阻害し、ウイルス病も媒介するため、とても厄介な害虫です。
早めの駆除がポイントで、数が少ないうちは粘着テープや歯ブラシを使い取り除くことができます。多くなってしまった場合は、木酢液や薬剤を使用して駆除します。

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