1.コスモスの基本情報
コスモスについて見ていきましょう!
■分 類:春まき一年草
■学 名:Cosmos bipinnatus
■別 名:アキザクラ
■花言葉:乙女の真心、調和
■開花期:秋(6~11月)
コスモスの鉢植えや苗が買えるお店
コスモスを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
2.コスモスの特徴
特徴
コスモスはメキシコ原産のキク科の一年草で、日本の秋を代表する花でもあり、桜の花に似た小花を咲かせることから別名でアキザクラ(秋桜)と呼ばれています。
本来は短日植物のため、一般の品種は日が短くならないと開花しませんが、現在は日の長さに関係なく開花する早咲き品種が主流になり、春に種をまいて夏から開花を楽しむことができます。
花色は多彩で、赤、ピンク、白、黄、オレンジ、複色などがあり、八重咲きの品種もあります。
コスモスは、丈夫でやせ地でもよく育つので、初心者でも手軽に楽しむことができます。
育て方のポイント
日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。
3.コスモスの育て方
コスモスは、日当たりと水はけが良く、風通しの良い環境を好みます。
鉢植えは、風通しのよい日なたに置きます。
コスモスは、種からでも苗からでも育てられます。ポット苗は、園芸店やホームセンターなどで、4月頃から出回ります。
植え付けるときは、根鉢の土を崩さずに植え付けます。
また、徒長の原因となるので、肥料を与えすぎないように注意します。
ポット苗を購入した場合は、できるだけ早く新しい鉢に植え替えるか、庭に植え付けます。そのままにしておくと、根がポット内に広がって根詰まりを起こして腐りやすくなります。
庭植えの場合は、水はけと風通しの良い日なたを選びます。
コスモスは弱酸性の土を好むので、植え付け2週間ほど前に苦土石灰をまき、良く耕しておきます。
用土は、庭土に堆肥や腐葉土を混ぜ込み、元肥として緩効性化成肥料を少量施します。
株間は、20~30㎝あけて植え付けます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒6、腐葉土4などの割合で混ぜこみ、緩効性化成肥料を少量施します。
種から育てる場合は、早生品種(早咲き種)は4~7月、晩生品種(秋咲き種)は5~7月が種まきの適期となります。ただし、高温期の種まきは生育が難しいので避けます。
種まきは、ポットに種をまいて育苗することもできますが、育苗の手間がかからないので、鉢や庭に直まきにするのが一般的です。
種まきは、鉢植え、庭植えとも、点まきにします。
種が重ならないように1つの穴に2~3粒まき、土を薄く被せてやさしく水やりをします。1週間ほどで発芽しますので、徐々に間引きを行い、最終的に1本にします。
4.コスモスの手入れ
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
追肥
やせた土地でもよく育つので、元肥として緩効性化成肥料を施した場合は、追肥の必要はありません。
花がら摘み
咲き終わった花は、早めに花茎の元から切り取ります。
鉢植えなどで草丈を低く育てたい場合は、本葉が5~6枚の幼苗の頃に先端の芽を摘芯します。摘芯することによって、わき芽が伸びてきて、つぼみも増えます。
増やし方
種まきと挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は、6~7月が適期です。
植え替え
コスモスは一年草ですので、植え替えの必要はありません。
5.コスモスに発生する病気と害虫
主な病気
主な病気として、うどんこ病、立枯れ病が発生することがあります。
うどんこ病は、高温多湿の環境で発生しやすいカビが原因の病気です。
葉や茎がうどん粉をまぶしたように白くなり、放置すると光合成ができなくなって枯れてしまいます。
日光が良く当たるようにし、風通しを良くして予防します。薬剤で予防することもできます。
病気が発生した場合は、感染拡大を防ぐため、発病した葉を取り除きます。
発生初期であれば、殺菌剤を使って繁殖を防ぐことができます。
立枯れ病は、幼苗期に発生しやすい病気で、土の中で病原菌が繁殖して、根や地際の茎から感染します。
根が被害を受けるため、生育不良となって最後は枯れてしまいます。
水のやりすぎに気を付けて、風通しを良くして発生を予防します。
種まき時には、市販の新しい用土を使用することも大事です。
主な害虫
主な害虫として、アブラムシやハダニが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。
ハダニは、高温乾燥時に発生する1㎜以下の小さな害虫で、葉の裏に寄生して汁液を吸います。
葉に針で突いたような小さな斑点があらわれ、次第に葉が白いカスリ状になり、発育不良になってしまうため注意が必要です。
水やりのときに、葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると、ある程度の防除ができます。
被害が大きい場合は、早めに殺虫剤で駆除します。
枯れる原因
立枯れ病にかかると、根が被害を受けるため、下葉から枯れてきます。発病した株は、抜き取り処分します。水のやりすぎに気を付けて、風通しを良くして発生を予防します。
キク科植物の連作を避けることも大切です。
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