ホウセンカの育て方

ホウセンカ

1.ホウセンカの基本情報

ホウセンカについて見ていきましょう!

ホウセンカの基本情報
■科 目:ツリフネソウ科
■分 類:春まき一年草
■学 名:Impatiens balsamina
■別 名:ツマクレナイ
■花言葉:触れないで、短気
■開花期:夏(6~9月)

ホウセンカの鉢植えや苗が買えるお店

ホウセンカを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ホウセンカの特徴

特徴

ホウセンカはインパチェンスの仲間で、東南アジア原産のツリフネソウ科の一年草で、古くから栽培されてきました。
日本の気候に適した花で、以前は夏の花として植栽されていましたが、インパチェンス(アフリカホウセンカ)が流通してからは、その姿を見かけることが少なくなりました。

草丈は20~60cmで、花色は豊富で赤、ピンク、紫、白、複色などがあり、一重咲きや八重咲きの品種があります。
花後にできる果実は、熟すと軽く触れるだけではじけて、種が四方に飛び散ります。
暑さに強く、丈夫で育てやすいことから、小学校の教材としても使われている植物です。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。

3.ホウセンカの育て方

育て方

ホウセンカは、日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所を好みます。
午前中に日が当たれば、午後は半日陰の場所でも育ちます。

ホウセンカは、連作障害が起こる植物です。前年と同じ場所で育てると、生育不良や病気になりますので、少なくとも1年以上の期間をあけるようにします。

ホウセンカの苗はあまり流通していないため、花壇や鉢に直まきするか、育苗ポットで苗を育ててから植え付けます。
根がまっすぐ下に伸びる直根性なので、鉢や花壇に植え付けるときは、根を傷つけないよう注意します。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけを良くし、元肥として緩効性化成肥料を施します。
株間は、25~30cmほどあけて植え付けます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3のなどの割合で配合し、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。

種まきは、4月中旬~5月中旬が適期です。
育苗箱などに土を入れて、種をすじまきかばらまきにします。
土を薄く被せて、種が流れないようにやさしく水やりをします。
土が乾かないように水やりをして、1週間前後で発芽したら間引きをします。
本葉が2~3枚になったら育苗ポットに移植し、本葉が5~6枚になったら鉢や花壇に植え付けます。
移植を嫌う植物ですので、ポット苗を植え付ける時は根鉢を崩さずに植え付けます。

4.ホウセンカの手入れ

水やり

水やり

庭植えの場合は、降雨のみで大丈夫ですが、乾燥が続くときは水やりをします。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。
鉢植えは乾燥しやすいので、夏場は、朝と夕方の2回水やりをします。

追肥

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。追肥の必要は特にありません。
鉢植えの場合は、緩効性化成肥料を置き肥にするか、薄めた液体肥料を月に1~2回与えます。

増やし方

種で増やすことができます。種は秋に採取して、翌春に種まきをします。

植え替え

一年草のため、植え替えは植え替えの必要はありません。

5.ホウセンカに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、うどんこ病が発生することがあります。
高温多湿の環境で発生しやすく、カビが原因の病気です。
葉や茎がうどん粉をまぶしたように白くなり、放置すると光合成ができなくなって枯れてしまいます。
日光が良く当たるようにし、風通しを良くして予防します。薬剤で予防することもできます。
病気が発生した場合は、感染拡大を防ぐため、発病した葉を取り除きます。
発生初期であれば、殺菌剤を使って繁殖を防ぐことができます。

主な害虫

ホウセンカは、害虫の被害は少ない花ですが、ネコブセンチュウに寄生されることがあります。
生育環境に問題がなくて花が咲かないときは、根がコブのようになっていたら、ネコブセンチュウに寄生されています。
一度寄生されてしまうと根絶は難しいので、株ごと取り除きます。
予防として、近くにマリーゴールドを植えておくと効果があります。

枯れる原因

夏場の水切れと、うどんこ病やネコブセンチュウなどの病害虫に注意します。
また、同じ場所で育てると連作障害が起こり、生育不良になって枯れてしまいます。
鉢植えの場合は、新しい用土を使って植えるようにします。

ホウセンカの育て方を読んだあなたにおすすめの記事:

ホウセンカ