１．アルケミラ・モリスの基本情報
アルケミラ・モリスについて見ていきましょう！
■分 類：耐寒性多年草
■学 名：Alchemilla mollis
■別 名：レディースマントル、アルケミラ、ハゴロモグサ
■花言葉：輝き、献身的な愛
■開花期：初夏（6～7月）
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２．アルケミラ・モリスの特徴
特徴
アルケミラ・モリスは、葉の形が「聖母マリアのマント」をイメージさせることから、別名「レディーズマントル」とも呼ばれる常緑多年草の花です。
草丈は30～60cmですので、他の低木類の株元を覆うように組み合わせたり、花壇の縁取りやグラウンドカバーとしても利用されています。
アルケミラ・モリスは、カスミソウのようなかわいらしい黄色い花だけでなく、水をはじく柔らかな薄緑色の葉も楽しむことができます。
育て方のポイント
アルケミラ・モリスは、寒冷対策や霜対策を施すことなく放任栽培でもしっかりと育ちますが、温暖な地域や平地では日本の酷暑に対応しきれず枯死してしまうことがあります。
高温多湿な栽培環境を避けて、風通しの良い半日陰で栽培し、浅めに植え付けて乾燥に注意するのが育て方のポイントです。
３．アルケミラ・モリスの育て方
アルケミラ・モリスは、種からでも苗からでも育てることが可能です。
アルケミラ・モリスは、土壌を選ぶことなく花をつけますが、水はけと保水力のバランスが取れた土壌が必要です。
一般的に市販されている草花専用の培養土でも充分に生育しますが、山野草専用の培養土が最も生育状況が良い植物です。
自分で土壌を作る場合には、赤玉土小粒と鹿沼土を50%ずつ配合し、腐葉土や堆肥をさらに配合します。
アルケミラ・モリスは、比較的冷涼な気候を好むため、日光の強さに気を付けます。
鉢植えの場合は、水はけを意識して用土を選び、真夏は涼しいところに移動するようにします。また、土の表面が乾燥しないように注意します。
アルケミラ・モリスを庭植えする場合には、落葉樹の下など夏に半日陰になる場所を選んで植えつけます。
庭植えの場合も乾燥に気を付けますが、自然の降雨だけでほとんど放任できます。
肥料は、春と秋に緩効性の肥料をほんの少し施すくらいで大丈夫です。
用土も肥料もそれほどこだわらず、強い日差しを遮ってあげることに注意すれば株はどんどん育っていきます。
アルケミラ・モリスは葉をたくさん出して茂るので、生い茂る前に風通しを良くして、秋口まで成長を促します。
梅雨時期の多湿を乗り越えるには、少し刈り込むことがポイントです。
４．アルケミラ・モリスの手入れ
水やり
アルケミラ・モリスは、土壌の表面が乾燥したらしっかりと水やりを行いますが、過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。
乾燥を嫌いつつも多湿も苦手ですので、水をやり過ぎないようにします。水をやる際には、根が乾かないようにたっぷりと与え、次回の水やりは日を空けるようにします。
追肥
アルケミラ・モリスの肥料は、生長が促進される4月〜6月と、秋口の9月頃に薄めた液体肥料を追肥として月1～2回程度与えます。
花がら摘み
基本的にはそれほどお世話をしなくても、花を楽しむことができます。花がら摘みをしてあげれば、風通しが良くなります。
アルケミラ・モリスは多湿に弱いので花がら摘みだけでなく、枯れた下葉もしっかりと処理し、可能な限り風通しを良くして蒸れを解消してやります。
増やし方
アルケミラ・モリスの増やし方は、種まきと株分けで増やすことができますが、種まきは基本的にまいた年には花が咲かないので株分けで増やす方が無難です。
アルケミラ・モリスをグラウンドカバーとして使いたい場合は、春の種まきが最適です。
植え替え
アルケミラ・モリスは、根を横へ伸ばして大株を形成しますが、葉が密集して風通しが悪くなり、蒸れて夏枯れしやすくなります。
大株は、外側に比べて中心の生育が著しく悪くなるので、2年に1度の頻度で株分けを行うと風通しが良くなり、夏枯れのリスクが低下します。
５．アルケミラ・モリスに発生する病気と害虫
主な病気
アルケミラ・モリスには、病気はほとんど発生しません。
主な害虫
アルケミラ・モリスの主な害虫では、ケムシ類による食害があります。
ケムシは、梅雨時期から発生しはじめ、アルケミラ・モリスの葉や蕾を食害しますので、見つけたらすぐに割り箸等で捕まえて駆除します。
枯れる原因
アルケミラ・モリス夏場に元は気がなくなったり、枯れてしまうことがあります。
考えられる原因は、「根腐れ」です。
特に、梅雨の高温多湿、夏場の水のやり過ぎ、生い茂る葉による風通しの悪さなどが株元を高温にしてしまいがちですので、注意します。
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