エリンジウムの育て方

エリンジウム

1.エリンジウムの基本情報

エリンジウムについて見ていきましょう!

エリンジウムの基本情報
■科 目:セリ科
■分 類:耐寒性多年草
■学 名:Eryngium
■別 名:シーホリー、ヒゴタイサイコ
■花言葉:秘めたる愛
■開花期:初夏(6~8月)

エリンジウムの鉢植えや苗が買えるお店

エリンジウムを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
花屋やネットで購入できます。

2.エリンジウムの特徴

特徴

エリンジウムは、別名シーホリーやヒゴタイサイコなどと呼ばれていて、総苞と呼ばれる花を包むようにつく葉がとても美しいことで有名です。

世界中に約250種が分布しており、総苞が紫やシルバーなど様々な色に色づいたり、幅も太いものから細いものまで違いがみられます。
毎年花を咲かせる多年草と、花が咲いた後に枯れてしまう二年草があるのも特徴です。
エリンギウムが持つ独特のシャープな美しさは、花壇に植えるととても印象的ですが、高温多湿に弱いので日本の気候にあまり合わないようです。

エリンギウムは、日本の気候では管理が難しい点はありますが、病気や害虫に強いので、植えてしまえば比較的リーズナブルに栽培することができます。

育て方のポイント

開花時期が、梅雨~夏にかけての高温多湿の時期と重なります。高温は苦手ですので、夏は戸外の半日陰の涼しい場所で管理します。

3.エリンジウムの育て方

エリンジウムの植え付け時期は、3月か涼しくなってきた9〜10月です。
どちらの季節に植えても6〜8月いっぱいにかけて花を楽しむことができます。
エリンジウムは、湿気の多い土質を嫌い、水はけの良いやや砂質の土を好みます。
鉢植えの場合には、赤玉土6、腐葉土3、川砂1の割合で配合した土を使用します。
酸性土壌ではよく育たないので、庭植えの場合にはあらかじめ苦土石灰を混ぜ込みます。

エリンジウムは、移植を嫌います。
苗を植え付ける際に根を傷つけてしまうと根付きが悪くなるので、根鉢の土は崩さないようにして植えます。

肥料は、春と秋に化成肥料を施します。春に施した肥料が、夏の高温期に残らないように少量を与えます。

日当たりが良く、冷涼で乾燥気味の環境を好む花ですので、夏の暑さや湿度に耐えられないことがあります。
鉢植えは、梅雨の時期に雨の当たらない場所に鉢を移動し、夏の暑い時期は涼しい場所に移動させます。

4.エリンジウムの手入れ

水やり

水やり

乾燥気味の環境を好むので、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをします。
鉢植えでは、用土に湿気がある場合は水やりを控え、必要以上の水を与えないように注意します。
庭植えでは、冬に霜に当たると地上部が枯れてしまいます。土が凍結しなければ根は枯死しないので、地上部が枯れても水やりをします。
根が枯れていなければ、水やりをすることで春には芽吹きます。

追肥

春に芽が出てきた時と秋に、緩効性の化成肥料を追肥します。
肥料が多いと株が軟弱になってしまうことがあるので、肥料の量には注意が必要です。

花がら摘み

エリンギウムが咲き終わったら、こまめに花がら摘みを行います。
枯れた花を放置しておくと種づくりに養分が取られてしまうので、花つきが悪くなり、株の寿命も短くなってしまいます。

増やし方

増やし方は、春か秋に種まきする方法と苗を植える方法があります。
種は高温下では発芽しないので、20℃以下の気温が適しています。
品種によっては、苗でしか栽培できないものもあります。
プラナム種のように、根伏せで増やすことができる品種もあります。

植え替え

苗の植え替えの際には、根を傷つけないようにして移植をする必要があります。根を傷つけてしまうと根付きが悪くなります。

5.エリンジウムに発生する病気と害虫

主な病気と害虫

エリンジウムは、病気や害虫の心配はほとんどありません。

枯れる原因

用土が過湿状態となると根腐れが起こって、花が枯れてしまいます。
鉢植えは、できるだけ乾燥した場所におき、加湿を避けるようにします。
梅雨や秋の長雨の時期は、雨が当たらない軒下などに移動させるようにします。

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