アカンサスの育て方

アカンサス

1.アカンサスの基本情報

アカンサスについて見ていきましょう!

アカンサスの基本情報
■科 目:キツネノマゴ科
■分 類:耐寒性多年草
■学 名:Acanthus
■別 名:ハアザミ
■花言葉:技巧、美術
■開花期:初夏(6~8月)

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2.アカンサスの特徴

特徴

アカンサスは、別名でハアザミとも呼ばれている地中海沿岸原産の耐寒性・耐乾性・耐蔭性にすぐれた大型の多年草です。
アカンサスの葉は、ギリシャ建築円柱の柱頭模様の1つであるとしても有名な植物です。
6月〜8月にかけて開花する花は、紫色の萼と白い花びらのコントラストがとても印象的です。
光沢感のある大きな緑色の葉と雄大な花穂を伸ばした姿には力強い存在感があると人気があります。
特徴は、花の付け根の苞に棘があることです。

アカンサスは50種類ほどありますが、一般的に栽培されているのはアカンサス・モリスです。
ほかには、小型で花付きの良いスピノサス種や冬季に落葉するハンガリカス種などが栽培されています。

育て方のポイント

アカンサスは、日当たりの良い場所でも、やや日陰の場所でも育てることができます。
日当たりが悪いと花のつき方が悪くなります。
乾燥を好む植物ですので、水のやりすぎに注意します。

3.アカンサスの育て方

アカンサスは、土の中を牛蒡(ゴボウ)のような根が地中を走り、そこから芽を出して広がっていきます。
他の草花の領域に侵入して駆逐してしまうこともあるので、植え付ける際にはスペースを広く取るようにします。

植え付け時期は、3〜4月、10〜11月が適期となっています。
庭植えの場合には、植え付ける前にあらかじめ肥料を土に混ぜ込んでおきます。
水はけの悪い場所では、腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。

鉢植えの場合には、一般の草花用培養土を使うことができます。
自分で作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で配合し、緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
アカンサスは大きく育ちますので、鉢の大きさは8号鉢(口径24㎝)以上の鉢が適しています。
追肥は、春と秋の成長期に少量施す程度です。

4.アカンサスの手入れ

水やり

水やり

アカンサスは、水はけの良い適度な湿り気のある土地を好みます。
庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
乾燥に強い植物ですが、極端に乾かさないよう葉のしおれ具合を見て水を与える必要があります。

追肥

肥料はそれほど与えなくてもよく育ちます。追肥をする場合には、アカンサスの状態を見て春か秋に少量の追肥を施します。

花がら摘み

花が一通り咲き終わったら、花茎を株元から切り落として花がら摘みを行います。
種を作るほうに養分がいかないので、次の花が咲きやすくなります。

増やし方

アカンサスは、春または秋に、「株分け」「根伏せ」の方法で増やすことができます。
株分けは、土から掘り上げた株を小分けにし、根をコンパクトに切って花壇や鉢に植え付けます。
根伏せ(ねぶせ)は、根を短く切って土の中に埋めて発芽させる方法です。
ゴボウのような太い根を5~10㎝程度の長さに切って、鉢の上に横に寝かせて1㎝ほど覆土します。

植え替え

植え替え時期は、春(3~4月)と秋(10~11月)が適しています。
鉢植えの場合は、株が大きくなって鉢に根が回るようになり、根詰まりを起こすことがあります。
水やりの際に、水が鉢底からすぐに流れ出なかったり、鉢底の穴から根が長く伸び出していたら植え替えをします。
根詰まりになると、生育や花つきが悪くなりますので、ひと回り大きな鉢に植え替えるようにします。

庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。
アカンサスは、切れた根からも芽を出して増殖していきます。
植え替えをする場合には、土の中に根を残さないようにする必要があります。

5.アカンサスに発生する病気と害虫

主な病気

アカンサスは、病気の心配はほとんどありません。

主な害虫

主な害虫としては、ネコブセンチュウが挙げられます。
ネコブセンチュウは、土の中にいる体長1㎜程度の虫で肉眼では確認するのが難しい生物です。
植物の根に寄生し、植物の生育を衰えさせて枯らしてしまいます。
ネコブセンチュウによる被害が心配な場合には、植え付け時に薬剤を土に混ぜるという方法があります。

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