スイートピーの育て方

スイートピー

1.スイートピーの基本情報

スイートピーについて見ていきましょう!

スイートピーの基本情報
■科 目:マメ科
■分 類:秋まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Lathyrus odoratus
■別 名:ジャコウエンドウ、カオリエンドウ、ジャコウレンリソウ
■花言葉:門出、別離、優しい思い出、私を忘れないで
■開花期:初夏(5~6月)

スイートピーの鉢植えや苗が買えるお店

スイートピーを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.スイートピーの特徴

特徴

スイートピーは、イタリア・シチリア島原産のつる性の植物で、一年草と多年草(宿根草)があります。
多くの園芸品種があり、咲く時期によって、春咲き、夏咲き、冬咲きタイプに分けられます。
花は芳香があり、花色は豊富で、白、赤、ピンク、紫、オレンジ、複色があり、草姿も花もエンドウによく似ています。

家庭では、春咲きタイプの品種が一般的で、鉢植えでは、つるがない品種や矮性種のものが管理が簡単です。
一般的な品種は春咲きですが、夏咲きや冬咲きの品種も多く、一年中楽しめるという特徴があります。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。
苦土石灰などで酸度調整をして、連作しないように注意します。

3.スイートピーの育て方

育て方

スイートピーは、日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。
寒さにはやや弱いので、敷きワラなどで霜よけを施すようにします。
鉢植えの場合は、軒下など霜の当たらない場所に鉢を移動させます。

スイートピーは、種をまいて育てることもできますが、市販のポット苗を植え付けると簡単です。
ポット苗は、晩秋から早春にかけて園芸店やホームセンターなどで市販されます。
葉の色が濃く、つるが伸びすぎていないものを選びます。

スイートピーはマメ科の植物ですので、同じ場所に植えると連作障害を起こして生育不良になることがあります。
3~4年は、同じ場所にマメ科植物を植えないようにします。

庭植え場合は、日当たりと水はけの良い場所に植え付けます。
植え付け2週間前に、苦土石灰をまいて深く耕しておきます。
植え付け1週間前に、腐葉土や堆肥を混ぜ込み、窒素分の少ない緩効性化成肥料を施します。
株間は、20~25cm空けて植え付けます。

鉢植えの場合、市販の草花用培養土を使うと手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土7、腐葉土3などの割合で配合し、窒素分の少ない緩効性化成肥料を施します。
鉢は、日当たりの良いところで管理します。

種から育てる場合は、地域により差がありますが、10月に種まきをします。
種は、皮が硬くて発芽しにくいので、一晩水につけて吸水させて、水を吸って膨らんだ種を選びます。
移植を嫌う植物ですので、庭や鉢に直まきにしますが、ポットに種をまいて育苗する方法でもかまいません。
直まきの場合は、深さ2~3cmの窪みを作り、種を2~3粒ずつ点まきにして、土を1cmほど被せて水やりをします。
株間は、20~25cm空けるようにします。
発芽後は間引きをして、本葉4~5枚の頃までに1本になるようにします。

育苗ポットに種をまく場合は、1ポットに2~3粒ずつ点まきにして、土を1cmほど被せます。
本葉が2~3枚になったら間引きをして、丈夫な苗を1本残して育てます。
ポットの底に根が回ったら、幼苗のうちに庭や鉢などに植え付けます。
植え付けるときは、根を傷つけないように根鉢を崩さずに植え付けます。

4.スイートピーの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。
庭植えの場合、根付いたあとは基本的に水やりは不要です。

追肥

庭植えの場合は、3月に緩効性化成肥料を置き肥します。
鉢植えの場合は、開花中に液体肥料を2週間に1回ほど与えます。
いずれの場合も、窒素分の多い肥料は避けるようにします。

花がら摘み

花が終わったら、こまめに花がらを切り取ります。
放任しておくと、サヤができて養分を奪われてしまいます。

摘芯

つるが伸びる品種は、草丈が20cmほどに伸びたら、3~4節目で摘芯をします。
摘芯をすることによって、わき芽が伸びてきて、枝数を増えて花付きが良くなります。
わい性品種の場合は、摘芯の必要はありません。

増やし方

種まきで増やすことができます。
種を採取した場合は、乾燥保存しておいて10月頃に種をまきますが、同じ花が咲くとは限りません。

植え替え

一年草のスイートピーは、植え替えの必要はありません。

5.スイートピーに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気に、うどんこ病が発生することがあります。
高温多湿の環境で発生しやすいカビが原因の病気です。
葉や茎がうどん粉をまぶしたように白くなり、放置すると光合成ができなくなって枯れてしまいます。
窒素肥料の与え過ぎに注意し、日光が良く当たるようにし、風通しを良くして予防します。薬剤で予防することもできます。
病気が発生した場合は、感染拡大を防ぐため、発病した葉を取り除きます。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシとハダニが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

ハダニは、高温乾燥時に発生する害虫で、葉の裏に寄生して汁液を吸います。
葉に針で突いたような小さな斑点があらわれ、次第に葉が白いカスリ状になり、発育不良になってしまうため注意が必要です。
水やりのときに、葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると、ある程度の防除ができます。
被害が大きい場合は、早めに殺虫剤で駆除します。

枯れる原因

うどんこ病が発生すると、葉が光合成ができなくなり、枯れてしまいます。風通しをよくして病気の発生を予防します。
冬場の水やりは凍結に注意し、霜に当てないように気を付けます。

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