ポピーの育て方

ポピー

1.ポピーの基本情報

ポピーについて見ていきましょう!

ポピーの基本情報
■科 目:ケシ科
■分 類:秋まき一年草/耐寒性多年草
■学 名:Papaver
■別 名:シベリアヒナゲシ、ヒナゲシ、グビジンソウ、オニゲシ
■花言葉:いたわり、思いやり、恋の予感、陽気で優しい
■開花期:春(3~6月)

ポピーの鉢植えや苗が買えるお店

ポピーを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ポピーの特徴

特徴

ポピーはケシの総称で、70種ほどの原種があると言われています。
園芸用のポピーとしては、一年草のアイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)、一年草のシャーレポピー(ヒナゲシ)、多年草のオリエンタルポピー(オニゲシ)などがあります。
麻薬の原料となる品種は栽培が禁止されており、ケシと呼ばれて区別されています。

ポピーは品種によって花色が異なりますが、開花時期になると、赤、白、ピンク、オレンジ、黄など色とりどりの花を次々と咲かせます。
針金のような細い茎に、薄紙で作ったような薄い花びらを開いて、一重や八重の花を咲かせて楽しませてくれます。

育て方のポイント

日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所で育てます。

3.ポピーの育て方

育て方

ポピーは、日当たりと水はけが良く、風通しの良い場所が適しています。

ポピーは、種まきから育てることができますが、種子が細かくて取り扱いが難しいので、通常は苗から育てます。
品種にもよりますが、市販の苗は10月~3月に出回ります。
直根性の植物のため移植が苦手ですので、購入した苗を植え付けるときは、根鉢を崩さないようにします。

庭植え場合は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
植え付け時によく耕して堆肥や腐葉土を混ぜ込み、緩効性化成肥料を施します。
品種によって株間が異なりますので、それぞれに適した株間で植え付けます。
アイスランドポピーであれば20cm、オリエンタルポピーであれば50cmくらいあけるようにします。

鉢植えの場合は、5号鉢(直径15cm)に2株を目安にします。
用土は市販の草花用培養土を使用すると手軽です。
用土を自分で配合する場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性化成肥料を施します。
日当たりと風通しの良い場所で管理します。

種から育てる場合は、移植に弱いので、通常は直まきにします。
品種によって種まき時期が異なります。
アイスランドポピーであれば、9~10月に種まきを行います。

アイスランドポピーは比較的移植に強いので、ポットで育苗してから植え付けることができます。
発芽したら間引きを数回行い、本葉6〜8枚になったら花壇などに株間20cm間隔で植え付けます。

4.ポピーの手入れ

水やり

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
過湿を嫌いますので、水のやり過ぎには注意します。
庭植えの場合は、水やりは不要です。

追肥

元肥に緩効性肥料を施しておくと、追肥の必要はありません。
葉がつやのない黄色になったら、薄めた液体肥料を与えます。

花がら摘み

花が終わって花びらが落ちたら、花茎を根元から切り取ります。

増やし方

種まきで増やすことができます。
多年草のオリエンタルポピーは、根伏せや株分けを行うことができます。

植え替え

一年草のポピーは、植え替えを行う必要はありません。
多年草の品種は、9月〜10月の間に植え替えをします。

5.ポピーに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎなどの多湿が原因ですので、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

枯れる原因

多湿に弱いので、水をやりすぎると根腐れを起こしやすいので気を付けます。
また、肥料の与えすぎにも注意します。
移植が苦手な植物ですので、苗を植え付けるときは、根鉢を崩さないようにします。

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