ハイビスカスの育て方

ハイビスカスは、開花期間が長く、カラーバリエーションも豊富です。
花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、複色などがあります。
花は、咲いたその日に枯れてしまう一日花ですが、次々と新しい花を咲かせて楽しませてくれます。
暑さに強いイメージがありますが、盛夏の高温期は生育が弱くなって開花が減少するという性質があります。

ハイビスカスは、非常に強健な植物ですので、初心者の場合でも栽培は比較的容易です。

育て方のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。

３．ハイビスカスの育て方

ハイビスカスは、日光を好むので、日あたりの良い場所で管理します。
鉢植えの場合は、30℃以上の高温が続く夏場は、風通しのよい明るい日陰に移動します。
ハワイアン系は、高温多湿に弱いので、梅雨があけたら午後は日陰に置いて管理します。

冬の時期は、寒さに弱いので、ガラス越しの日光が当たる暖かい室内に取り込みます。
庭植えの場合も、10月末頃までに鉢上げし、室内に取り込んで管理します。

ハイビスカスは、鉢花を購入して育てるのが一般的です。
鉢花は、4～5月頃に園芸店やホームセンターなどで販売されます。
購入後はできるだけ早く、一回り大きい鉢に、根を崩さないで植え替えます。
生育が旺盛ですので、放置していると根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。

庭植え場合は、用土に腐葉土などを混ぜ込みます。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使うと手軽です。
自分で用土を作る場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3などの割合で配合します。
植え付けの際は、緩効性の固形肥料を置き肥します。

４．ハイビスカスの手入れ

水やり

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
特に生育期は水切れに注意し、冬は控え気味に管理します。
庭植えの場合は、乾燥が続いたときはたっぷりと水を与えます。

追肥

生育期の5月〜10月に、緩効性の固形肥料を置き肥し、液体肥料を月に2～3回施します。
猛暑が続いて株が弱っている時は、様子を見ながら追肥をします。
休眠期（11月〜4月）は、特に肥料を与える必要はありません。

花がら摘み

花は一日花で、咲き終わると自然に落ちますが、残った花がらは花茎の付け根から切り取ります。
株を消耗させないように、花がらはこまめに摘み取るようにします。

伸び過ぎた枝は、夏の終わり頃に切り戻しをします。強剪定をすると開花しないこともあるので注意します。
冬を迎える前に室内に取り込むときは、株全体を半分ほどに剪定すると管理が容易です。

増やし方

在来系とコーラル系は、挿し木で増やすことができます。
挿し木の適期は、5～6月です。
ハワイアン系は挿し木ができない品種がありますので、接ぎ木で増やします。

植え替え

鉢植えの場合は、1～2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えをします。
植え替えは、5月～6月が適期です。

５．ハイビスカスに発生する病気と害虫

主な病気

病気の心配は、ほとんどありません。

主な害虫

主な害虫として、アブラムシとハダニが発生することがあります。

アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。
発生した場合は、ガムテープなどで貼りつけて取り除きます。大量に発生した場合は、殺虫剤で早めに駆除します。

ハダニは、高温乾燥時に発生する1㎜以下の小さな害虫で、葉の裏に寄生して汁液を吸います。
葉に針で突いたような小さな斑点があらわれ、次第に葉が白いカスリ状になり、発育不良になってしまうため注意が必要です。
水やりのときに、葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると、ある程度の防除ができます。
被害が大きい場合は、早めに殺虫剤で駆除します。

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