アマリリスの育て方

アマリリスの花

1.アマリリスの基本情報

アマリリスについて見ていきましょう!

アマリリスの基本情報
■科 目:ヒガンバナ科
■分 類:半耐寒性春植え球根
■学 名:Hippeastrum
■別 名:ヒイペアストラム
■花言葉:誇り、おしゃべり
■開花期:春(4~6月)

アマリリスの花苗や種が買えるお店

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2.アマリリスの特徴

特徴

アマリリスは、多年草の球根植物で、ヒガンバナ科ヒッペアストラム属に分類されています。かつてはアマリリス属に分類されていたので今でもそう呼ばれていますが、本来のアマリリスは南アフリカ原産のアマリリス・ベラドンナなど2種だけです。

アマリリスは草丈の樹高が40cm~80cmになり、開花期は春咲き品種が4月下旬から6月、秋咲き品種であれば10月になります。花の色は白や赤とピンクに黄色などで寒さにやや弱く暑さには強めです。

アマリリスは、落葉性で園芸初心者でも育てやすいのが特徴です。花径は10cm~20㎝ほどで、色も鮮やかですので1株だけでもとてもインパクトがあります。主に鉢植えや庭植え、切り花としても利用されることがあります。

育て方のポイント

アマリリスの育て方のポイントは、日当たりと風通しの良い場所を選ぶことです。夏は直射日光が当たらない半日陰、梅雨は雨がなるべく当たらないように、そして冬は凍らないように気を付けます。園芸店などに売っている球根の状態から育てる方法と、ポット入りで芽が出ている球根を購入して育てる方法があります。

3.アマリリスの育て方

育て方

球根の選び方

アマリリスは、種から育てることもできますが、時間と手間がかかるため、通常は球根から育てます。

アマリリスの球根を選ぶときは、花が咲くまでに養分をしっかりと蓄えている大きくて太ったものがよいので、一つずつ手に取って太り方を確かめてから購入すると確実です。傷や変形がわずかであれば構いませんが、力を加えるとへこんだり、カビが付着しているものは避けましょう。

庭植え

アマリリスの土づくりは、日当たりと水はけの良い場所を選び、堆肥や腐葉土などをすき込んで耕します。川砂やパーライトを混ぜても良いでしょう。また、酸性の土壌を弱酸性の土壌に中和するため、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰をまいておくのも良いです。

アマリリスの植え付けは、遅霜の心配がなくなった頃に行います。
土づくりの2週間後に深さ20cmほど掘り下げ、植え穴を作ります。
穴に球根を並べてから土をかけますが、アマリリスは腐りやすいので浅く植えます。球根の上部が2分の1〜3分の1程度出るように土をかけます。

アマリリスは球根なので成長に必要な養分を蓄えています。はじめは無肥料の方が好ましく、葉が出始めてから化成肥料を適量与えます。多肥を好むので、葉が伸びている間は1ヶ月に2回、追肥として液肥を与えます。

鉢植え

鉢植えの植え付けは、室内で適切な温度管理ができるなら季節に関係なく植えることができます。
大輪種は5~6号鉢に1球、小輪種と中輪種は4~5号鉢に1球植えにします。

アマリリスは花が咲くと、花の重みで鉢が倒れることがあります。
ある程度の重さのある大きめの鉢を選んで植えることをおすすめします。
プラスチック製の鉢しかなければ二重鉢にすると倒れにくくなります。

アマリリスは、通気性が良く、適度な保水性のある土が適しています。基本的には草花用や球根用の培養土を用意します。自分でブレンドする場合は赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の割合が最適です。

アマリリスの鉢植えの場合は、鉢底ネットを敷いて鉢底石を入れ、鉢の3分の2程度まで培養土を入れます。培養土の上に球根を並べますが、開花したときに花同士がぶつからないよう球根2個分を空けて植えます。
球根は腐りやすいので、球根の上部が2分の1~3分の1程度、土の表面から出るようにします。

植え付け後2〜3週間もすると、葉と花柄が同時に伸び始めます。土が乾いていれば球根に水がかからないよう離れた場所に水を与え、土が乾きすぎないように配慮します。

4.アマリリスの手入れ

水やり

水やり

アマリリスの水やりは、鉢の表面が乾いたら水をあげます。秋に葉が枯れ始めたら控えめにし、冬は乾かすようにします。庭植えの場合は、水やりは必要ありません。

追肥

アマリリスの花後には、カリ分を多く含む液体肥料または固形肥料を追肥します。

花がら摘み

花がら摘みも大切な作業です。花がら摘みとは、花が咲き終えた後で、1輪ずつ花の付け根のところで折り取ることです。花が咲き終わると花茎が枯れてきますので、アマリリスの株元から切り取ってあげます。

増やし方

アマリリスの増やし方は、球根から人為的にナイフで切り分ける「鱗片さし」がありますが、初心者には難しいです。球根を大きく育てると子球ができるので、それを分けてふやす分球がおすすめです。分球したときは、春に分けて鉢に植え替えてあげます。

季節の管理

アマリリスは、寒さには弱い植物です。鉢植えなら凍らないよう軒下や玄関先に置き、霜や雨に当たらないようにします。
庭植えなら寒冷紗などをかけ、霜や雪に当たらないように保温すると安心です。

5.アマリリスに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

アマリリスにまれに発生する病気として、赤斑病があります。
葉や花茎に赤褐色の斑点が生じるもので、対策としては風通しを良くして雨がかからない場所に置きます。
風通しと水はけに気を付け、水やりをする時は、葉や花茎に水がかからないようにします。

主な害虫

アマリリスの主な害虫はダニ類です。高温乾燥期になると葉の裏側にダニが発生することがあります。発生したらすぐに駆除することが大切です。

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