ギボウシの育て方

ギボウシ

1.ギボウシの基本情報

ギボウシについて見ていきましょう!

ギボウシの基本情報
■科 目:ユリ科(キジカクシ科)
■分 類:耐寒性多年草
■学 名:Hosta
■別 名:ホスタ、ギボシ
■花言葉:落ち着き、沈静
■開花期:夏(6~8月)

ギボウシの鉢植えや苗が買えるお店

ギボウシを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ギボウシの特徴

特徴

ギボウシは、ユリ科(APG分類:キジカクシ科)の耐寒性多年草で、日本でも種類が多く、南から北まで各地で見ることができます。
和名のギボウシは、橋の欄干の装飾に使われている擬宝珠(ぎぼし)に似ていることから命名されたと言われています。
別名では、学名の「ホスタ」と呼ばれています。

ギボウシの葉は根元から出るのが特徴で、種類によって葉の色や形などが異なります。まっすぐに伸びてくる花茎に、可愛らしい白や紫の花を咲かせます。
ガーデニングの素材としても欠かせない植物で、欧米でも園芸品種が多く作られています。
ギボウシは、耐寒性、耐暑性とも強く、半日陰や日陰でよく育ちます。

育て方のポイント

水はけの良い半日陰の場所で育てます。

3.ギボウシの育て方

育て方

ギボウシは、種からでも育てることが可能ですが、開花まで時間がかかるため、一般的には苗を入手して植え付けます。
種まきをする場合は、2~3月にポットに種をまきます。

ギボウシは、葉の色や形、サイズもさまざまですので、よく確認してから購入します。
ポット苗は、葉色が薄いものや黄ばんでいるものは避けて、病害虫が無いものを選びます。

庭植えの場合は、午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が適しています。
強い直射日光が当たる場所は、葉焼けを起こしますので注意します。
用土は、庭土を掘り起こして、堆肥や腐葉土を3割ほど混ぜ込みます。
植え付けたあとは、たっぷりと水をあげます。

鉢植えの場合は、ポット苗よりも一回り大きな鉢を用意します。
用土は、市販の草花用培養土を利用すると手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土小粒5、腐葉土3、川砂2などの割合で配合します。
ポット苗を植え付ける際は、根鉢の土を崩さずに植え付けます。
植え付けたあとは、たっぷりと水をあげます。
鉢は、午前中は日が当たる場所に置き、午後に日陰へ移動します。

4.ギボウシの手入れ

水やり

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
11~3月の休眠期は、土の表面が乾いたら2~3日経ってから水をあげます。
庭植えの場合は、特に水やりの必要はありません。

追肥

やせた土地でも育つため、追肥はあまり必要ありません。
芽吹く前の3月と、花後の9月に固形の油かすを適量施します。

花がら摘み

花は一日で咲き終わるため、花が終わったら株元で花茎を切り取ります。
種を採取する場合は、サヤが茶色くなったら種がこぼれ落ちる前に採取します。

増やし方

2~3月または9~10月に、株分けで増やします。
根茎を掘り上げて、1株に3個以上の芽がつくように切り分け、庭などに植え付けます。

植え替え

植え替えは、2~3月または9~10月に行います。
鉢植えの場合は、1~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えます。
庭植えの場合は、3~4年に1回掘り上げて植え替えます。

5.ギボウシに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

高温多湿の環境では、6~9月に白絹病が発生することがあります。
発病すると、土の表面や株元が白い糸状のもので覆われ、放置すると株や茎が腐ってやがて枯れてしまいます。
治療することができないので、発病した株は抜き取って撤去処分します。
水はけを良くして、風通しの良い場所で管理して病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、ナメクジがいます。
ナメクジは、多湿を好み、新芽や若い葉を食害します。
日中は鉢底や落ち葉の下などに潜み、夜間に活動するので発見が困難です。
水の与え過ぎに注意し、風通しをよくして多湿環境にならないように気を付けます。

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