1.ムラサキクンシランの基本情報
ムラサキクンシランについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性~半耐寒性多年草
■原 産:南アフリカ
■学 名:Agapanthus
■別 名:アガパンサス、アフリカンリリー
■花言葉:恋の訪れ
■開花期:4~7月
ムラサキクンシランの鉢植えや苗が買えるお店
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花屋やネットで購入できます。
2.ムラサキクンシランの特徴
別名のアガパンサスという名前は、ギリシャ語で「愛の花」という意味を持ちます。
南アフリカ原産で、乾燥に強く、水はけのよい土を好みます。明るい日陰でも育ちますが、日当たりのよい場所のほうが花つきがよくなります。
病害虫にも強く、とても育てやすい多年草です。
- 耐陰性はあるが、日当たりのよい場所で育てる。
- 乾燥に強く、過湿に弱いので、水のやりすぎに注意する。
- 夏の西日は避ける。
- 耐寒性はあるが、冬は霜よけすると安心。
- 根が太いので、鉢植えなら毎年植えかえるとよい。
- 株分けで増やすと簡単。
3.ムラサキクンシランの育て方

苗からの育て方
種から育てると開花するまで5~6年かかるので、苗や鉢花を購入して育てたほうが簡単です。
■良いもの
・株がしっかりとしていて、よく枝分かれしたもの。
・全体に間延びしておらず、花芽や葉数の多いもの。
用土:赤玉土7、腐葉土3
元肥:緩効性化成肥料
- 鉢の大きさは、いまの苗が入っているものよりも、ひと回り大きなものを選びます。
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
株間:20~30cm
元肥:緩効性化成肥料
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 花壇の土の表面よりも「同程度~やや高く」なるように土で覆って、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ムラサキクンシランの手入れ

鉢植えは、生育期から開花中にかけて、薄い液肥を10日に1回ほど与えます。
地植えは、生長の始まる春に、株元に緩効性肥料をばらまいておきます。
▼水やりのタイミングは?
「土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
種を採種しない場合は、花が咲き終わったら、花茎の根元から切りとります。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
鉢植えなら毎年、ひと回り大きな鉢に植えかえましょう。
地植えなら、3~4年に1回は掘り上げて、株分けしてあげましょう。
植えかえと同時に、株分けもするとよいでしょう。
- 根を傷つけないように、鉢からていねいに株を抜き取ります。
- 古土を落とし、1株に3~4芽をつけて、手で株を切り分けます。
- 定植したい場所へ植えつけて、水をたっぷり与えます。
耐寒性はありますが、霜よけ程度の防寒をすると安心です。
5.ムラサキクンシランに発生する病気と害虫

主な病気
かかりやすい病気は特にありません。水の与えすぎによる根腐れには注意しましょう。
主な害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
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