シュウカイドウの育て方

1.シュウカイドウの基本情報

シュウカイドウについて見ていきましょう!

シュウカイドウの基本情報
■科 目:シュウカイドウ科
■分 類:耐寒性多年草
■原 産:中国、マレー半島
■学 名:Begonia evansiana
■別 名:ヨウラクソウ
■花言葉:片思い、可憐
■開花期:8~10月

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2.シュウカイドウの特徴

シュウカイドウは、中国からマレー半島にかけて自生し、地下に塊茎(球根)を持つ宿根草です。

寒さに弱いベゴニア類の中で、シュウカイドウは唯一、耐寒性があるので戸外で越冬できます。暑さにも耐えますが、夏の強い日差しに当てると葉焼けを起こします。

シュウカイドウ(秋海棠)という名前は、春に咲くバラ科の「カイドウ(海棠)」に似た花を、秋に咲かせることからつきました。

育て方のポイント
  • 夏の強い日差しを嫌うので、湿り気の多い半日陰や落葉樹の下で育てる。
  • 乾燥に弱いので、強い風を避けて、夏の水切れにも注意する。
  • 肥料はそれほど必要ない。
  • ムカゴで増やすことができる。

3.シュウカイドウの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:4~5月
鉢植えの場合
用土 赤玉土(小)6、腐葉土3、軽石1の配合土など
元肥 緩効性化成肥料
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
場所 半日陰や落葉樹の下
土壌 水はけのよい湿り気のある土
元肥 腐葉土などをすき込んで肥えた土なら不要
株間 25~30cm
  1. 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土をたっぷり混ぜてよく耕しておきます。
  2. 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
  3. 株元を土で覆って、軽く根元を押さえて安定させます。
  4. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.シュウカイドウの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥に弱いので、夏の水切れに注意します。

▼水やりの方法と注意点は?

花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。

追肥

植えつけ時に元肥を与えておけば、追肥は特に必要ありません。

とくに地植えは、腐葉土などの腐植質をすき込んで肥えた土なら、それ以上は必要ありません。

冬の管理

冬は地上部が枯れて、地下の球根の状態で越冬します。寒さに強いので戸外で、特に霜よけなどの必要もありません。鉢やプランターに植えた場合は、水やりは少なくします。

ムカゴで増やす

秋になったら、葉のわきに2~3個ついたムカゴ(小豆大の球根のような塊)を採取し、土の上にばらまいて薄く覆土しておきます。春になってから水やりすると芽が出ます。

5.シュウカイドウに発生する病気と害虫

病気と害虫

かかりやすい病害虫はとくにありません。

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