1.ストロベリーキャンドルの基本情報
ストロベリーキャンドルについて見ていきましょう!
■分 類:耐寒性秋まき一年草
■原 産:ヨーロッパ
■学 名:Trifolium incarnatum
■別 名:クリムゾンクローバー、ベニバナツメクサ、オランダレンゲ
■花言葉:胸に灯をともす、私を思い出して
■開花期:4~6月
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2.ストロベリーキャンドルの特徴
ストロベリーキャンドルは、ヨーロッパ原産のシロツメクサ(クローバー)の仲間です。春に伸ばした花茎の先端に、ロウソクの炎のような形をしたユニークな花を咲かせます。
本来は宿根草ですが、高温多湿に弱いので秋まき一年草として扱われます。冬の寒さに当てないと花が咲かないので、秋に種をまいて戸外で育てます。耐寒温度は0℃です。
- 日当たりと水はけのよい場所で育てる。
- 高温多湿に弱く、夏には枯れるので一年草として扱う。
- 寒さには強く0℃まで耐えられる。
- 冬の低温に当てないと花が咲かないので、秋に種をまいて戸外で育てる。
3.ストロベリーキャンドルの育て方
種からの育て方
適 期:9~10月
発芽温度:15~20℃
発芽日数:3~5日
- 種まき用土を、容器の縁から2cmほどの深さまで入れます。
- 種が重ならないようにまきます。2mmくらいに薄く覆土して、指で上から軽く押さえて種と土を密着させます。
雨の当たらない、風通しのよい明るい日陰で管理します。発芽までは土を乾かさないようにします。
- 透明なビニールなどをかぶせて湿気を保つ。
- トレーや受け皿に水をためて底面給水させる。
- 上から霧吹きでたっぷりと水をやる。
3~5日ほどで発芽します。発芽したら、すぐに覆いを外して徐々に日当たりのよい場所に移します。土の表面が乾いたら静かに水を与えます。
子葉が開いたら、密になっている部分の苗を引き抜いて、株間をあけるようにします。
一度だけで終わりではなく、隣の葉同士が触れ合ってきたら間引くようにして、最終的に必要な数だけの苗を残しましょう。
- 本葉が2~3枚になったら、苗を丁寧に掘り上げ、培養土の入った3号ポットに移します。
- 水やりは、鉢底から水がしみ出すまで与えます。
- 2~3日は直射日光や風の当たらない半日陰で、乾燥に注意しながら管理します。
- ポットの底に根が回ったら、根鉢をくずさないように定植します。
- 育苗用土をポットに入れます。ポットの縁より0.5~1cmほど低くなるように、土の高さを調整します。
- 水を与えて湿らせた用土に種をまいて、2mmほど覆土します。
- そっと水を与えます。ポリポットの底から水が出るくらいが目安です。
- 発芽適温が保てる雨の当たらない場所に移動して、土の表面が乾かないように管理します。
- 数回に分けて間引いていき、最終的には1つのポットで1株を育てるようにします。
- ポットの底に根が回ったら、根鉢をくずさないように定植します。
苗からの育て方
用土 | 市販の草花用培養土か、 赤玉土(小)6:腐葉土3、パーライト1の配合土など |
元肥 | 不要 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりがよい場所 |
土壌 | 水はけのよい湿り気のある土、中性~弱アルカリ性土壌を好む |
元肥 | 不要 |
株間 | 横に広がるので20~30cm |
- 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 土で覆って、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ストロベリーキャンドルの手入れ
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。ただし、蒸れに弱いので水の与えすぎには注意します。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
マメ科特有の根粒菌があり、地下にチッソ分を蓄えることができるので、基本的に肥料は必要ありません。下葉が黄色くなったときのみ薄い液肥を施します。
種を採らない場合は、花穂が八分ほど開いたら、花茎から切り落として切り花として楽しむとよいでしょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
夏に枯れるので、種がこぼれる前に早めに採種しましょう。花が枯れて茶色くなったら花茎ごと切り取って、日陰でしっかりと乾燥させてから採種します。採種したタネは、冷暗所で秋まで貯蔵します。
5.ストロベリーキャンドルに発生する病気と害虫
▼症状
緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。
▼発生時期
4~6月、9~10月がピーク
▼予防と対策
- 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
- 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
- アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
- 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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