1.コンボルブルスの基本情報
コンボルブルスについて見ていきましょう!
■分 類:春まき一年草/半耐寒性常緑多年草
■原 産:地中海沿岸
■学 名:Convolvulus
■別 名:ブルーカーペット、セイヨウヒルガオ、サンシキヒルガオ
■花言葉:絆、楽しい思い出
■開花期:5月~9月
コンボルブルスの鉢植えや苗が買えるお店
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2.コンボルブルスの特徴
コンボルブルスは地中海沿岸原産で、形態は一年草、多年草、低木などがあります。一年草のトリカラー種と、多年草のサバティウス種がよく出回っています。
花ひとつずつの寿命は2~3日くらいで、ヒルガオ科らしく雨天や夜間は花を閉じます。つる性・はい性を利用して、グラウンドカバーやハンギングバスケット、吊り鉢などに最適です。
- 日当たりがよく風通しがよい場所を好む。
- 水はけの良い肥沃な土壌を好む。
- 酸性土壌を嫌うので、用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておく。
- 直根性で移植を嫌うので、種から育てるなら、直まきかポットまきにする。
- 多湿を嫌うので水のやり過ぎには注意する。
3.コンボルブルスの育て方
種からの育て方(一年草の場合)
一年草のトリカラーは、種をまいて育てます。移植を嫌うので、直まきするか、ポットにまいて苗を育ててから定植したい場所へ植えつけます。発芽適温が20~25℃なので、あまり早い時期にまかない方がよいでしょう。
- 育苗用土をポットに入れます。ポットの縁より0.5~1cmほど低くなるように、土の高さを調整します。
- 水を与えて、用土を湿らせます。
- 用土に種をまき、5mmほど覆土します。
- そっと水を与えます。ポットの底から水が出るくらいが目安です。
- 発芽適温が保てる雨の当たらない場所に移動して、土の表面が乾かないように管理します。
- 数回に分けて間引いていき、最終的には1つのポットで1株を育てるようにします。
- ポットに根が回ったら定植したい場所へ植えつけます。移植を嫌うので根鉢をくずさないように丁寧に行います。
苗からの育て方
4~5月に花付きのポット苗が出回るので購入して育てます。
▼良いもの
・株元がぐらつかないもの
・葉色がよく、黄変していないもの
・花やつぼみが沢山ついているもの
場所 | 日当たりがよく、風通しがよい場所 |
用土 | 鹿沼土や軽石などを主体とした山野草向けの用土。 一年草のトリカラーは一般的な草花用培養土。 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
場所 | 日当たりがよく、風通しがよい場所 |
土壌 | 水はけの良い肥沃な土壌を好む。酸性土壌を嫌う。 |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 苗を植える2週間くらい前から、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておきます。堆肥や腐葉土を混ぜ、元肥として緩効性化成肥料を加えます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 深植えしないように注意して、株元を軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.コンボルブルスの手入れ
▼水やりのタイミングは?
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。ただし、多湿を嫌うので水のやり過ぎには注意しましょう。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
春と秋に、緩効性化成肥料を施します。
一年草のトリカラーは、生育中に液肥を月に1~2回ほど施します。
開花中に咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
花が終わったら伸びすぎた部分を切り詰めます。また、混み合ったところは間引きして、風通しをよくしておきます。
多年草タイプは、2年に1回を目安に植え替えましょう。
根鉢をあまり崩さないようにして、ひと回り大きい鉢に新しい用土で植え替えます。
多年草のサバティウス種やクネオラム種は、挿し芽で増やせます。
- 若い茎の先端を7~8cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
- 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
- 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
- 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
- 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
- 湿らせた挿し芽用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
- 静かにたっぷり水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、発根したら丁寧に掘り出して、1株ずつポットや鉢に移植して日当たりのよい場所で育てます。
5.コンボルブルスに発生する病気と害虫
病害虫の発生はほとんどありません。
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