サントリナの育て方

1.サントリナの基本情報

サントリナについて見ていきましょう!

サントリナの基本情報
■科 目:キク科
■分 類:耐寒性常緑低木
■原 産:地中海沿岸
■学 名:Santolina chamaecyparissus
■別 名:コットンラベンダー、ワタスギギク
■花言葉:悪を遠ざける、さりげない魅力、移り気な人
■開花期:5~7月

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2.サントリナの特徴

サントリナは、地中海沿岸地域を中心に分布する、キク科ワタスギギク属の常緑低木です。

初夏になると、径2cmくらいの丸い頭状花を咲かせます。花色は黄色のほか、クリーム色もあります。葉は常緑性で、細かく羽状に裂けて綿毛が密生し、シルバーリーフとして年間を通して鑑賞されます。

花はドライフラワーとして利用され、葉には芳香があり、リース、ポプリ、虫よけの材料など、ハーブとして古くから利用されています。

育て方のポイント
  • 日当たりがよく、水はけのよい場所で育てる。
  • 高温多湿に弱いので、夏は雨を避けて風通しをよくしておく。
  • 5~7月の花期に、収穫を兼ねて半分くらいまで刈り込むと、夏越ししやすくなる。
  • 寒さには強いので、基本的には戸外でそのまま冬越しできる。

3.サントリナの育て方

育て方

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:3~6月、9~11月
鉢植えの場合
鉢の置き場所 日当たりと風通しのよい場所(夏の西日は避ける)
用土 水はけのよい土を好む。
赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土3の配合土など。
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
場所 日当たりと風通しのよい場所(夏の西日は避ける)
土壌 水はけのよい土を好む
  1. 苗を植える2週間くらい前から、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 水はけの悪い場所では、土を山高に盛ってその上に植えつけるとよいでしょう。
  3. 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
  4. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  5. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.サントリナの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

鉢土の表面が乾いてから、たっぷりと与えます。過湿を嫌うので、水のやり過ぎには注意します。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

▼水を与えすぎると根腐れの原因に

土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。

根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

庭植えなら、ほとんど必要ありません。

鉢植えなら、春と秋にそれぞれ1回、緩効性化成肥料を施します。

花がら摘み

開花期間中に、咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。

また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。

剪定

高温多湿の蒸れに弱いので、枝葉が混み合わないように適宜剪定して、風通しをよくしておきます。

また、5~7月の花期に、収穫を兼ねて半分くらいまで刈り込むと夏越ししやすくなります。

植え替え
適期:3~6月、9~11月

鉢植えの場合、鉢底から根が伸びて根詰まりしているようなら、根鉢の周囲を軽くほぐして、新しい用土で植え替えます。

庭植えの場合、数年は植えっぱなしでも育てられます。

挿し芽
適期:3~6月、9~11月
  1. 元気のよい若い枝の先端を10cmくらい切り取ります。この切り取った部分を「挿し穂」といいます。
  2. 挿し穂の下半分にある葉を摘み取ります。
  3. 土に挿す部分をカッターで「斜め」に切って、吸収効率を上げます。
  4. 切り口を、水の入った容器に30分~1時間ほど浸けておきます。葉は水に浸けないようにします。
  5. 発根剤を切り口につけます。なければそのまま挿しても大丈夫です。
  6. 湿らせた挿し芽用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定します。
  7. 静かにたっぷり水を与えます。
  8. 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
  9. 少しずつ日に当てる時間を増やし、1ヶ月くらいして発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。

5.サントリナに発生する病気と害虫

病気と害虫
アブラムシ

▼症状

緑色や黒色をした小さな虫が群がって大量に発生します。植物に寄生して汁液を吸うため、生育がそこなわれます。甘い分泌液を出し、これにアリが集まるためアリマキとも呼ばれます。また、ウイルスを媒介して多くの病気を誘発します。

▼発生時期

4~6月、9~10月がピーク

▼予防と対策

  • 日当たりと風通しをよくし、発見したらすぐにピンセットや割り箸などでつまんで捕殺します。
  • 反射光を嫌うので、アルミホイルを敷いておくと寄り付きにくくなります。
  • アブラムシに牛乳を直接吹きかけると窒息死します。
  • 殺虫剤には比較的弱いので、市販の薬剤で簡単に退治できます。

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