カルセオラリアの育て方

カルセオラリア

1.カルセオラリアの基本情報

カルセオラリアについて見ていきましょう!

カルセオラリアの基本情報
■科 目:キンチャクソウ科
■分 類:秋まき一年草
■学 名:Calceolaria
■別 名:キンチャクソウ、スリッパ・フラワー
■花言葉:私の伴侶、援助
■開花期:早春(3~6月)

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2.カルセオラリアの特徴

特徴

カルセオラリアは、中南米原産の一年草または多年草ですが、暑さに弱いので日本では一年草として扱われています。
カルセオラリアは、ラテン語で「スリッパ、小さな靴」という意味です。

巾着袋のようなユニークな形の花が特徴で、別名キンチャクソウと呼ばれています。
草丈は10~30㎝程度で、赤、オレンジ、黄、白などの花を咲かせます。

多年草として育てる場合は難易度が高いため、一般的には鉢植えにして初夏まで花を楽しみます。
寄せ植えや、ハンギングにも向いています。

育て方のポイント

日当たりと水はけの良い場所で育てます。極端な乾燥と多湿に注意します。

3.カルセオラリアの育て方

育て方

カルセオラリアは、高温多湿に弱く、夏には暑さで枯れてしまうため、鉢植えで育てるのが一般的です。
耐寒性や耐雨性のある品種は、暖地では庭植えも可能です。

カルセオラリアは、種まきから育てることもできますが、春に開花株を購入して育てると簡単です。

植え付けに適した時期は、3月~5月上旬です。
4~5号鉢(直径15㎝)に1株を目安にします。
根鉢をかるくほぐしてから、深植えにならないように植え付けます。

市販の草花用培養土を利用する場合は、鹿沼土などを2~3割程度混ぜます。
用土を自分で作る場合は、赤玉土5、腐葉土3、パーライト2などの割合で配合し、緩効性化成肥料を入れます。

種から育てる場合は、9月~10月が種まきの適期です。
種は非常に細かいので、平鉢などに重ならないようにばらまきにします。
種は好光性ですので、覆土の必要はありません。
上から水を与えると種が流れてしまうので、鉢底から吸水させます。

7~10日で発芽しますので、本葉2~3枚の頃に良い苗を選んで、ポットに1株ずつ移し替えて育苗します。
50日ほどで本葉が5~6枚になったら、4~5号鉢に植え付けます。

冬は室内で管理しますが、暖房温度が高い場所は株が弱ってしまいます。
春の季節は戸外に出して、暖かい日なたで育てます。

4.カルセオラリアの手入れ

水やり

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
水分に敏感な植物ですので、乾燥させるとしおれてしまい、過湿になると根が腐ってしまいます。
花や葉に水がかかると傷むことがあるため、水は株元に静かに与えるようにします。

追肥

追肥は、10月~5月まで液体肥料を月に2~3回与えるか、固形肥料を月に1回、置き肥します。

花がら摘み

花が咲き終わったら、こまめに花がらを摘み取るようにします。

増やし方

種まきで増やすことができます。

5.カルセオラリアに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

主な病気には、灰色かび病があります。
灰色かび病は、カビが原因の病気で、気温・湿度ともに高い環境で発生しやすくなります。
葉に小さな灰色の斑点ができ、次第に広がって枯れてしまいます。
治療はできないので、発病した部分はすぐに切り取って拡大を防止します。
水のやり過ぎや多湿が原因ですので雨に当てないように気を付けて、風通しを良くして病気を予防します。

主な害虫

主な害虫に、アブラムシが発生することがあります。
アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。
ウイルス病を媒介し、すす病を誘発することもあるので、早めに殺虫剤で駆除します。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、花がらを摘んで風通しをよくします。
アブラムシは薬剤に弱いので、オルトラン粒剤などを株元にまいて防除します。

枯れる原因

枯れる原因には、病気や害虫のほか、育成する環境にもあります。
元々は中南米原産の植物ですので、温度管理には細心の注意が必要です。
耐えられる温度は最低が5℃程度で、適正温度は10℃~20℃です。
日当たりが悪い場所では花つきが悪くなるだけではなく、蕾が咲かずに枯れてしまうこともあります。

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