1.センテッドゼラニウムの基本情報
センテッドゼラニウムについて見ていきましょう!
■分 類:半耐寒性多年草
■原 産:南アフリカ
■学 名:Pelargonium Scented-leaved Group
■別 名:ハーブゼラニウム、ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
■花言葉:恋煩い、選択
■開花期:4~7月(四季咲き性の品種もある)
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2.センテッドゼラニウムの特徴
ペラルゴニウム属の中で葉に芳香をもつグループを総称して、センテッドゼラニウム(別名:ハーブゼラニウム)と呼びます。
代表的なものに、バラの香りをもつ「ローズゼラニウム」があります。香料の原料にしたり、料理やお菓子の香り付けなどに利用されます。そのほかに、フルーツや柑橘系、ミントやスパイス系など様々な種類があります。
- 日当たりと風通しのよい場所で育てる。
- 高温多湿を嫌うので、夏は雨を避けて風通しのよい半日陰で管理する。
- 寒さにやや弱いので、鉢植えなら霜の当たらない軒下や室内などへ移し、地植えなら防寒するか鉢植えにして移動させるとよい。
3.センテッドゼラニウムの育て方

苗からの育て方
用土 | 市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の配合土など |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 鉢底ネットを鉢穴の上に置き、鉢底石を敷き詰めます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、苗を置きます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
土壌 | ややアルカリ性(pH7.0程度)の土壌を好む |
元肥 | 緩効性化成肥料 |
- 苗を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておき、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
- 水はけをよくするために、土を10cmほど山高に盛るとよいでしょう。
- 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.センテッドゼラニウムの手入れ

▼水やりのタイミングは?
やや乾燥気味の状態を好むので、鉢土がしっかりと乾いたらたっぷりと水を与えます。
▼水やりの方法と注意点は?
鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。
春と秋に、緩効性化成肥料を月1回ほど置き肥するか、液肥を週1回ほど施します。
梅雨時期に花が一段落したら、草丈の半分くらいの高さで切り戻して、株が蒸れないようにすると夏越ししやすくなります。
また、11月頃にも切り戻しをすれば冬越ししやすくなり、その後の花つきもよくなります。
鉢植えなら毎年1回、ひと回り大きな鉢に植え替えます。地植えならとくに必要ありません。
- 茎の先端を10cmくらい切り取り、下半分にある葉を摘み取ります。
- ゼラニウムの茎は水分が多いので、切り口を1~2日ほど日陰に置いて乾燥させます。
- 湿らせた用土に植えます。棒で土に穴をあけて、挿し穂をさして土で固定し、たっぷりと水を与えます。
- 直射日光を避け、半日陰で管理します。用土の表面が乾いたら水をやります。
- 少しずつ日に当てる時間を増やし、2~4週間くらいして発根したら丁寧に掘り出し、1株ずつポットや鉢に移植して育てます。
5.センテッドゼラニウムに発生する病気と害虫

▼症状
貝殻に似た厚い殻をかぶった黒い虫が、葉茎に寄生して栄養を吸い取ります。
植物の生育が妨げられ、ひどいと枯死します。また、すす病を誘発します。
▼発生時期
一年中
▼予防と対策
- 常に風通しをよくしておきます。
- 成虫は厚い殻をかぶっており抵抗力が強いので、前もって薬剤で予防しておきます。
- 幼虫の段階で見つけたら薬剤を散布します。
- 成虫を見つけたらブラシなどで落として捕殺します。
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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