1.ジニアの基本情報
ジニアについて見ていきましょう!
■分 類:非耐寒性春まき一年草
■原 産:メキシコ
■学 名:Zinnia
■別 名:ヒャクニチソウ(百日草)
■花言葉:遠い友を思う
■開花期:6~11月
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2.ジニアの特徴
百日草と呼ばれるジニアは、その名の通り開花期間が長く楽しめる花です。
誰でも比較的簡単に育てられるので世界各地で庶民的な花として親しまれており、「everybody’s flower(万人の花)」と呼ばれます。
ジニアの仲間であるジニア・リネアリス(別名:ホソバヒャクニチソウ)は、初夏から秋まで咲く丈夫な花です。草丈30cmくらいで細い枝を多くつけ、花径3cmほどの小さな一重の花を咲かせます。
- 日当たりと水はけが良い場所で育てる。
- 開花期間が長いので肥料切れしないようにする。
- 開花期間中に、咲き終わった花は丁寧につみ取っていく。
- 花後、切り戻すとわき芽が伸びて再び開花する。
3.ジニアの育て方
種からの育て方
発芽適温:20℃~25℃
発芽日数:1週間程度
- 2号ポットに種を2~3粒まいて、5mmほど薄く土をかけます。
- ポットの底から水が出るくらいまで、そっと水を与えます。
- 発芽適温が保てる雨の当たらない場所に移動して、土の表面が乾かないように管理します。
- 勢いのよい1本だけを残して、残りは数回に分けて間引いていきます。
- 本葉4~5枚になったら、3号鉢に移します。
- 根が張ってきたら植えつけたい場所に定植します。
用土:赤玉土(中)6、腐葉土4
肥料:元肥として緩効性化成肥料
- 鉢の大きさは、いまの苗が入っているものよりも、ひと回り大きなものを選びます。
- 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
- 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
- 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、苗を鉢の中心に置いてみます。
- 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
- たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
株間:高性種は40cm、矮性種は20cmを目安
- 苗を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておきます。堆肥や腐葉土を混ぜ、緩効性化成肥料を加えます。
- 植え穴をあけて根鉢をくずさないように置きます。
- 花壇の土の表面よりも「同程度~やや高く」なるように土で覆って、軽く根元を押さえて安定させます。
- 株元にたっぷりと水を与えます。
4.ジニアの手入れ
日当たりと水はけが良い場所で育てます。
高温乾燥を好んで夏の暑さにも強いですが、過湿になると株が弱るので、梅雨時は雨が避けられる軒下などに移しましょう。
▼水やりのタイミングは?
「土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。
▼水やりの方法と注意点は?
花・葉・茎に水が直接かからないように、鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。
▼水を与えすぎると根腐れの原因に
土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。
根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。
植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。
ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。花・葉・茎に水が直接かからないように、静かに与えましょう。
開花期間が長いので肥料切れしないように気をつけます。
元肥として緩効性化成肥料のほか、開花中は追肥として月に2回薄い液肥を施します。
開花期間中に、咲き終わった花はひとつずつ丁寧に摘んでいきましょう。
しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われるので、開花期が短くなってしまいます。
また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。
花が咲き終わったら、花首の下数節を残して切り戻します。残した節から新しいわき芽が出て、再び開花します。
5.ジニアに発生する病気と害虫
主な病気
▼症状
花、つぼみ、葉、茎などが、水に染みたように柔らかくなって褐色します。症状が進むと、灰色のかびが全体に広がって腐ります。かびの胞子は空中に飛び散り、さまざまな植物に伝染します。
▼発生時期
真夏を除いて、早春~晩秋(3~8月、9~11月)
▼予防と対策
- 普段から、花がらや枯れ葉をこまめに取り除きましょう。
- 水やりは、葉や花に水がかからないように株元にやるようにしましょう。
- 密植はしないで、風通しを良くして、蒸れを防ぎましょう。
- いったん病気に侵された株はもとには戻らないので、侵された部分を見つけたらすぐに取り除きましょう。
▼症状
新芽や若葉、茎、花茎に、うどんの粉のような白いかびが発生します。やがて全面に広がり、侵された部分が縮れたり枯れたりします。
菌はその植物特有の病原菌で、ほかの植物にはつきません。
▼発生時期
高温多湿の5~7月、9~11月
▼予防と対策
- 普段から通気性をよくしておきましょう。
- チッソ肥料の与えすぎに注意して、カリ肥料を多めに与えます。
- 発生初期なら比較的簡単に治せる病気なので、薬剤で対処します。
主な害虫
▼症状
肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。
▼発生時期
3~10月(夏の高温乾燥時に多発)
▼予防と対策
- 早期発見、早期防除が大切です。
- 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
- 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
- 専用の殺ダニ剤で対処します。
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