ボリジの育て方

1.ボリジの基本情報

ボリジについて見ていきましょう!

ボリジの基本情報
■科 目:ムラサキ科
■分 類:秋まき一年草
■原 産:地中海沿岸
■学 名:Borago officinalis
■別 名:スターフラワー、ルリジサ、ルリジシャ
■花言葉:心変わり、鈍感、勇気、愁いを忘れる
■開花期:4~7月

ボリジの鉢植えや苗が買えるお店

ボリジを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

2.ボリジの特徴

ボリジは、地中海沿岸に分布するムラサキ科ボラゴ属(ルリヂシャ属)の一年草で、花が咲いたあとの夏には枯れますが、こぼれ種でもよく増えます。

開花期になると、長く伸ばした花茎の先端に、径2~3㎝の星型の花をたくさん咲かせます。葉や茎は、硬めの白い毛で覆われており、キュウリのような香りがします。

古くは、気分を高揚させて勇気をもたらす効果がある薬草と考えられていました。

育て方のポイント
  • 日当たりと水はけのよい場所で育てる。
  • 日照不足になると、花つき・葉の色つやなど、生育が悪くなる。
  • 高温多湿に弱いので、梅雨の長雨は避けて、風通しのよい場所で管理する。
  • 寒さにはそこそこ強いが、鉢植えなら霜の当たらない軒下などに置き、地植えなら簡単な霜よけなどの対策をすると安心。

3.ボリジの育て方

育て方

種からの育て方

種まき
適  期:4~5月、9~10月
発芽適温:20℃前後

寒冷地では春まきにしますが、それ以外の地域なら秋にまいた方が立派に育ちます。

移植を嫌うので、直まきかポットまきにします。2~3粒ずつまいて5mmくらいに薄く覆土して、発芽したら間引いていきます。

直まきなら、最終的に株間を30~40cmくらいにします。ポットまきなら、最終的にひとつのポットに1株を残して、本葉が4~5枚になったら定植します。

苗からの育て方

苗の植えつけ
適期:4~5月、9~10月
鉢植えの場合
大きく育つので、7~8号鉢に1株が目安
用土 水はけがよい土を好む。
市販の草花用培養土か、赤玉土(小)6:腐葉土4の配合土など。
元肥 緩効性化成肥料
  1. 鉢穴より少し大きめの鉢底ネットを、鉢穴の上に置きます。
  2. 鉢底石を、鉢の底が隠れる程度まで入れます。
  3. 鉢の深さの「3分の1」くらいまで土を入れて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  4. 土の表面が鉢縁より1~2cmほど低くなるように、残りの土を入れて高さを調整します。
  5. たっぷりと水を与え、2~3日は半日陰に置いて苗を安定させた後、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。
地植えの場合
土壌 水はけがよい土を好む。酸性土壌を嫌う。
元肥 緩効性化成肥料
株間 30~40cm
  1. 苗を植える2週間くらい前に、あらかじめ苦土石灰で土壌を中和しておき、土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。
  2. 植え穴をあけて、根鉢をくずさないように苗を置きます。
  3. 深植えしないように注意して、軽く押さえて安定させます。
  4. 株元にたっぷりと水を与えます。

4.ボリジの手入れ

水やり
水やり
鉢植えの場合

▼水やりのタイミングは?

土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。乾燥気味の環境を好むので、水のやり過ぎには注意します。

▼水やりの方法と注意点は?

鉢土に静かに注ぐようにします。鉢底から余分な水が流れ出るまで、たっぷりと与えましょう。そうすることで、土中に溜まった老廃物や古い空気が押し出され、新しい空気が流れ込んで根の呼吸を促します。また、鉢皿の水は溜めずにこまめに捨てましょう。

▼水を与えすぎると根腐れの原因に

土がまだ湿っている状態で、やみくもに水を与え続けると、根が窒息を起こして枯れてしまいます。そこに腐敗菌がとりつくことで、ますます根の状態が悪化します。これが「根腐れ」です。

根腐れの状態では水を吸い上げることができないので、葉がしおれてきます。これを見て、まだ水が不足していると勘違いして水を与え続けると、回復不能になってしまいます。

地植えの場合

植え付けのときにたっぷりと水を与えておけば、基本的に水やりの心配はありません。花壇に植えた植物は地中に広く根を張り、水分吸収効率がよくなっているので、自然に雨が降れば十分です。

ただし、土が白っぽくなって完全に乾いているときや、雨だけでは補えないときなどは水やりが必要です。

追肥

鉢植えなら、生長期に薄い液肥を月2回ほど、控えめに施します。

地植えなら、追肥はとくに必要ありません。

支柱立て

大きく育つものは草丈1mにもなり、花茎が長く伸びて倒れやすいので、開花期には支柱を立ててやるとよいでしょう。

梅雨時期の管理

高温多湿に弱く、蒸れてくると下葉が枯れるので取り除きます。梅雨から夏には、収穫を兼ねて茎葉を切って、風通しをよくします。

5.ボリジに発生する病気と害虫

病気と害虫
うどんこ病

▼症状

新芽や若葉、茎、花茎に、うどんの粉のような白いかびが発生します。やがて全面に広がり、侵された部分が縮れたり枯れたりします。

菌はその植物特有の病原菌で、ほかの植物にはつきません。

▼発生時期

高温多湿の5~7月、9~11月

▼予防と対策

  • 普段から通気性をよくしておきましょう。
  • チッソ肥料の与えすぎに注意して、カリ肥料を多めに与えます。
  • 発生初期なら比較的簡単に治せる病気なので、薬剤で対処します。

ボリジの育て方を読んだあなたにおすすめの記事: