ヒマワリの育て方

1.ヒマワリの基本情報

ヒマワリについて見ていきましょう!

ヒマワリの基本情報
■科 目:キク科
■分 類:非耐寒性春まき一年草
■原 産:アメリカ中西部、北アメリカ
■学 名:Helianthus annuus
■別 名:サンフラワー、ニチリンソウ、ヒグルマ
■花言葉:あなたを見つめる、光輝
■開花期:7~9月(夏の花)

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2.ヒマワリの特徴

夏の花の代表であるヒマワリは、日当たりと水はけがよい野外であれば、大抵よく育つほど丈夫です。乾燥しすぎている場所は苦手ですが、土質はあまり選びません。

3mを超える大輪種から、草丈30cmほどの小型種まであり、ベランダ栽培ができる矮性種も出てきています。

ヒマワリは移植を嫌うため、花壇やコンテナでの直まき栽培に向いていますが、管理しやすいポリポットに種をまいて育苗してから植え付けることもできます。

育て方のポイント
  • 日当たりがよく、水はけのよい場所で育てる。
  • 種をまいてから、そのまま同じ場所で育てる「直まき栽培」が一般的。
  • 種まきから50~70日ほどで開花する。
  • 真夏の晴れた日には、朝と夕方の2回水をやる。
  • 葉の色が悪くなってきたら月に2回ほど固形肥料で追肥する。

3.ヒマワリの育て方

育て方

種からの育て方

種まきの概要
適  期:4~6月
発芽適温:20~25℃
発芽日数:7~10日
直まき栽培

花壇や鉢、ポットなどに種をまいてから、そのまま同じ場所で育てる方法です。植え替える手間がかかりません。

花壇に直まき
場所: 日当たりがよく、水はけのよい場所
株間: 高性種は50~60cm、矮性種は20~30cm
種のまき方: 深さ1cmほどの穴に、2~3粒を点まきして覆土する
  1. 土に堆肥や腐葉土を混ぜてよく耕しておきます。元肥として緩効性化成肥料を加えます。
  2. 深さ1cmほどの穴に、2~3粒を点まきして覆土し、たっぷり水を与えます。
  3. 発芽までは、土の表面が白く乾いたら、そっと水を与えます。
  4. 子葉が開いたら、数回に分けて間引いていきます。
鉢に直まき
場所: 日当たりがよく、水はけのよい場所
用土例:赤玉土(小)6、腐葉土3、バーミキュライト1
種のまき方: 深さ1cmほどの穴に、2~3粒を点まきして覆土する
  1. 鉢底ネットを鉢底穴の上に置き、鉢底石を薄く敷き詰めます。
  2. 用土を入れます。元肥として緩効性化成肥料を入れて、よく混ぜ合わせます。
  3. 深さ1cmほどの穴に、2~3粒を点まきして覆土し、たっぷり水を与えます。
  4. 発芽適温が保てる雨の当たらない場所に移動して、土の表面が乾かないように管理します。
  5. 子葉が開いたら、数回に分けて間引いていきます。
ポットまきで苗を育てる

ヒマワリは移植を嫌うため、花壇やコンテナでの直まき栽培に向いていますが、管理しやすいポリポットに種をまいて育苗してから植え付けることもできます。

ポットの大きさ: 3号(9cm)
用土例:赤玉土(小)6、腐葉土3、バーミキュライト1
  1. 育苗用土をポットに入れます。ポットの縁より0.5~1cmほど低くなるように、土の高さを調整します。
  2. 水を与えて、用土を湿らせます。
  3. 用土に種をまきます。深さ1cmほどの穴に、2~3粒を点まきして覆土します。
  4. そっと水を与えます。ポリポットの底から水が出るくらいが目安です。
  5. 発芽適温が保てる雨の当たらない場所に移動して、土の表面が乾かないように管理します。
  6. 数回に分けて間引いていき、最終的には1つのポリポットで1株を育てるようにします。
  7. 本葉が4~5枚になったら、定植したい場所へ植え付けます。根鉢をくずさないように丁寧に行います。

4.ヒマワリの手入れ

水やり
水やり

「土の表面が乾いたら、たっぷりと」を目安にします。真夏の晴れた日には朝と夕方の2回与えます。

また、夏の高温乾燥期にはハダニがつきやすいので、早朝に水を与えるとき、葉の裏にもかかるようにして予防します。

肥料

肥料を吸収する力が強いので追肥をしなくても花は咲きますが、葉の色が悪くなってきたら月に2回ほど固形肥料で追肥します。

花がら摘み

しおれた花をそのまま放っておくと、養分が種を作るために使われます。

分枝性タイプの場合、開花期を長くするために、花びらが散り始めたらわき芽の上で切り取ります。

採種する場合は、種子を採取する花を残します。

また、しおれた花は病害虫の原因になるので、落ちた花びらなどもこまめに拾って清潔に保つようにしましょう。

摘心

分枝性タイプの場合、本葉6~7枚のときに一度摘心をしておくと、形よく育ちます。

種の取り方

花が枯れて下向きになったら、茎ごと切って、日陰に吊るしてよく乾燥させると、種が取りやすくなります。

5.ヒマワリに発生する病気と害虫

病気と害虫

主な病気

うどんこ病

▼症状

新芽や若葉、茎、花茎に、うどんの粉のような白いかびが発生します。やがて全面に広がり、侵された部分が縮れたり枯れたりします。

菌はその植物特有の病原菌で、ほかの植物にはつきません。

▼発生時期

高温多湿の5~7月、9~11月

▼予防と対策

  • 普段から通気性をよくしておきましょう。
  • チッソ肥料の与えすぎに注意して、カリ肥料を多めに与えます。
  • 発生初期なら比較的簡単に治せる病気なので、薬剤で対処します。

主な害虫

ハダニ

▼症状

肉眼では見えないほどの小さな虫で、葉裏に寄生して汁液を吸います。初期段階では白い斑点が残り、やがて白っぽいカスリ状が広がります。食害が進むと、花や葉の色があせて生育を阻害します。

▼発生時期

3~10月(夏の高温乾燥時に多発)

▼予防と対策

  • 早期発見、早期防除が大切です。
  • 水を嫌うので、潜んでいる葉裏から水を吹きかけて繁殖を抑えます。
  • 高温乾燥を好むので、風通しをよくします。
  • 専用の殺ダニ剤で対処します。
Photo by houroumono on Foter.com / CC BY

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